あなたの周りには恩着せがましいと思う人はいますか?
何かと助けてもらうこともあるのでありがたいと感じる人もいれば、実は嫌だなと感じる人もいるようです。
今回は、恩着せがましいと言われる人の育ちや特徴を紐解いてみました。
育ちや特徴を捉えることで、うまく対処することもできるかもしれません。
是非今後の参考にしてみて下さいね!
恩着せがましいとは?
そもそも、親切な人と恩着せがましい人と何が違うのでしょうか?
どちらも人に手助けなどをする人であることは間違いないですが、親切さと恩着せがましいとは大きな違いがあるのです。
親切な人は、相手の身になってその人の為に考えたり、思いやりのある行動を起こします。とっさに判断して行動することもあり、感謝しても「全然!」「困ったらいつでも言ってね!」なんてサラッとした対応をします。
一方、恩着せがましい人は、自分が相手にしたことをアピールしたり、その恩に対して感謝を求めたりするので、やってもらった側の人は「恩着せがましいなぁ」「お節介だなぁ」なんて感じることもあるのです。
人に対しての行動は、相手にとって助かることもあるのでいいことですが、態度や言葉によっては紙一重な部分はあるかと思います。
親切な人は、人の為にする行為を自然とすることができますが、恩着せがましい人は自分への感謝や評価を求めるのでそこには大きな違いがありますね。
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恩着せがましい人の特徴
恩着せがましいと感じる人にはある特徴があるかと思います。
恐らく周りにいる恩着せがましい人、お節介な人に対して、こんなことを感じたことがあるのではないでしょうか?
「○○してあげた」が口癖
恩着せがましい人の代表的な特徴として「○○してあげた」「この前○○やってあげた」など「あげた」発言をよくします。
自分がしたことを相手や周りの人にアピールして、自分の評価を高めようとする特徴があるでしょう。
親切な人は、ほぼこんな発言はすることはなく過去にしてもらったことを話すと「え?そうだっけ?」「あぁ~、全然!むしろそんな風に思ってくれてたなんて嬉しい!」と自分の行動すら覚えてなかったり、相手に感謝することもあります。
そのため、恩着せがましいと感じる人は「嫌々やってくれたのかな?」「頼んでもないのに、○○してあげたって言われてもなぁ…」なんて感じることもありませんか?
感情的な人
恩着せがましい人の特徴として、怒りっぽい人やわがままな発言が多い人も該当するでしょう。
「○○してやったのに!」といきなりキレだしたり、「前○○したんだからこれやってよ!」なんてわがままなことを言ったりもします。
たった一度のことで、その後もずっと感謝の言葉や見返りが少ないと感じると感情的になることが多いので、めんどくさいなぁなんて思うこともあるでしょう。
粘着質な人
粘着質なタイプも恩着せがましい人の特徴になるでしょう。
過去に自分がしたことや言ったことをいつまでも覚えています。
そしてその見返りを待ち続ける部分もあります。
ただ、人にしてもらったことなどはサラッと感謝するだけで、自分がしたことばかりを上書き保存するのです。
だからこそ、相手にも他人にも「前にさぁ○○してあげたんだけど~」なんて何度も何度も掘り返したり、話を過剰に表現するようなこともあるのです。
損得勘定しがち
恩着せがましい人は、基本的に恩を売られるのを拒みます。
なぜなら借りを作りたくないから。
だからこそ人に何かをすることで、人間関係や仕事において自分が評価されること・尊敬されること・お礼の言葉や品をもらうことなど自分にとって得になることを求めます。
そのため、日頃から人に対して気配りの出来る優しい人とは距離を置いていたりすることもあるようです。
そのため、不器用な人や新入社員に手を掛けたり、ごますりのために上司などの手伝いをして評価を得ようをするのでしょう。
上から目線
恩着せがましい人の口癖でもあったように「○○してあげた」「やってあげたんだから」と言った発言があるように、上から目線な態度の人が特徴に挙げられます。
そのため「こんなこともできないの?」というようなマウントを取りがちです。
人に対して横柄な態度や指示をしがちなところもあります。
人には感謝を求めるのに、相手に何かしてもらった時はそんなことは当然・大したことじゃないと感じているのかもしれませんね。
八方美人・ナルシスト
八方美人やナルシストも恩着せがましい人にもなるでしょう。
誰にでも優しく接している・仕事ができる俺!と言わんばかりの振る舞いで、周りから慕われている・評価されるべき人なんだと思っているのかもしれませんね。
承認欲求が強い部分もあるので、周りから「自分はいい人と思われている」と勘違いしていることもあるでしょう。
噂好き・口が軽い
恩着せがましい人は噂好きや口が軽い人も該当するでしょう。
人のことばかり気になるので、相談事をされたりゴシップネタには敏感に反応します。
それを周りに言うことで、「自分だけに打ち明けてくれた」「周りのことをよく知っている」とばかり話します。
お節介な部分もあるので、人のことにズカズカと踏み込むこともあるので注意が必要かもしれません。
ただ、自分のことに関しては深く話すことないので何を考えているのかイマイチ掴めないところもあるかもしれませんね。
空気が読めない
恩着せがましい人は空気が読めないといった部分もあるでしょう。
気にかけてくれて手助けしてもらうことは確かにありがたいとは思いますが「頼んでもないのになぁ」「自分が任されていることだから首突っ込んでほしくないんだけどな」「お節介すぎる…」なんて相手が思っていることすら気付いていません。
例え優しさだったとしても、される側としては困惑・迷惑になることも多々あるのではないでしょうか?
恩着せがましい人の特徴を取り上げてみましたが、大体これらのことが当てはまるのではないでしょうか?
優しさとお節介は紙一重ですが、基本的に自分軸で物事を考えている特徴があるのでしょう。
こちらが迷惑だと感じていることすら気付いていないのも驚きですよね…。
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恩着せがましい人の育ちとは?
恩着せがましい人の特徴を挙げましたが、恩着せがましい・お節介な人になるには育った環境から影響されることもあるようです。
育ちの環境や影響となった一例を解説します。
親による影響
人の人格形成において親の影響が大きく関わるのは当然でしょう。
恩着せがましい人となったのも親の発言が影響することもあります。
例えば「お前の為に一生懸命働いて大学まで行かせてあげたんだぞ!」「いつまでも親に甘えてないで自分のことくらいしなさいよ~。こっちはずっと大変なんだから~」なんて親が子供に対して何かしていることを常に言うことで、人に対して何かすることは「してあげている」という認識に変わるのです。
だからこそ「○○してあげた」「前にこれやったでしょ?」という発言が口癖になることもあります。
親からのこんな発言はよくあることなのでしょうが、あまりにも多く言われることがあると知らないうちにその恩着せがましさが影響してしまうのでしょう。
承認欲求が強く育った
家庭環境の影響や人間関係などによって承認欲求が強く育ってきた人は恩着せがましくなることもあるようです。
人から褒められて育った場合も、否定されるような言葉ばかり言われてきた場合も「褒められたい」「認めてほしい」といった気持ちが強くなるのです。
人に何かをすることで感謝されたり、頼られることで自分の存在意義が欲しくなるのです。
日頃から「自分が自分が」といった発言や自慢話が多い人は承認欲求が強いので、恩着せがましい発言や行動をするのでしょう。
成功報酬型の環境
家庭環境は様々ですが、「お手伝いをしたらお小遣い」「テストで〇点以上だったら〇〇を買ってあげる」など何か成功したときにご褒美があった家庭は、恩着せがましい人になることもあります。
「〇〇したから何かして」と言った見返りを求めるようになるので、人に対して手助けや助言をすることよりもその後の報酬のが大切になるのでしょう。
確かに何かしたらご褒美を与える家庭は多いかもしれませんが、目的や目標のために努力した過程や達成感に喜びを感じる人格と、褒美だけにフォーカスする人格と捉え方によって大きく違いが出てくるのでしょう。
比較・競争的な家庭環境
「他の子よりいい成績だったね!」「あの子は頑張っているのに…」など他の兄弟姉妹や同学年の人などと比べられてきた家庭環境や教育現場、職場の場合も恩着せがましい人になる影響があるようです。
「もっといい事をして褒めてもらいたい!」「自分も頑張っているのになぜ褒めてくれないんだ!」と言った感情が湧き出るので、比較されることなどを特に嫌います。
承認欲求の強さが出たり、「あの人よりも自分は上だ!」変なプライドやマウント感が出ることもあるのです。
自分軸な考えを持った環境
甘やかされてきた環境やわがままを言っていることが分からない人格を持ち育った人も恩着せがましくなるようです。
自分軸で物事を考えるようになるので、人の気持ちよりも自分の気持ちを優先させます。
頼んでもいないのに恩を押し付けて「〇〇してあげたでしょ?!」「いつも手伝ってやってんのになんでしてくれないの?」とわがままな発言や不満や怒りをぶつけることもあります。
自己中心的なタイプは、人にしてもらうことは当たり前で人にしたことは特別視するのでちょっと厄介ですよね…。
友人や恋人による影響
家庭内での影響がなくとも、友人や恋人から影響があるケースもあるようです。
友人や恋人が恩着せがましい発言をよくすることや、見返りを求めるタイプがいるとそういうものなのかと感じて本人も同じような発言や行動をするようです。
誕生日プレゼントの金額や価値観、手助けをした回数、御馳走した金額などちょっとしたことであっても恩を押し付けるのでしょう。
お互いが同じような性格の場合、積み重ねていく結果に繋がりトラブルに繋がったり、関係性が悪化することもあるようですね。
職場での影響
職場での影響も大きくあるようです。
例えば、営業職や販売業など成績に絡んだり、誰が契約を結んだといったときに「俺がほぼやったから契約にこぎつけた!」「私のコネのおかげでうまくいったのよ!」と全て自分のおかげと言わんばかりに主張する人もいます。
他にも後輩に対して「いつも奢ってやってんだろ~」「俺の指導のおかげだろ~」なんて上司の発言を変に見習ってしまい、自分の部下にも同じような態度や発言をすることもあるのです。
場合によっては完全なるモラハラにもなっているでしょう。
恩着せがましくなるにも、育った環境や周りの人が大きく影響することもあるようです。
人に対して手助けや助言をすることは素晴らしいことなのに、こういった成長過程の中で思考に変化が起こることはよっぽど周りが押しつけがましい人だったのかもしれませんね。
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恩着せがましい人の心理とは?
育った環境などが大きく影響してしまったとしても、恩着せがましい人って一体どんな思考なの?と感じる人もいるでしょう。
奥深くにある心理状況も深堀してみました。
存在価値を求める
家庭環境や関わる人から「○○してあげた」だなんて恩着せがましいことを言われて育つことで「人に迷惑を掛けているんじゃないか」「自分は無能なのか?」なんて自問自答することがあるのでしょう。
その為、誰かの為に何かをすることで自分の存在価値を高めたくなるのでしょう。
罪悪感や劣等感をカバーしたい気持ちが強くなると同時に承認欲求も強くなるのです。
また、人から認められることを快感と感じると、さらに求め続けるようになっているのでしょう。
見返りを求める
人から存在価値を認められるだけでは満足ができない人は、自分がしたこと以上のことをしてもらう期待をしたり、物理的な報酬を求めたりするようにもなります。
人として認められたいという気持ちだけでなく、分かりやすい見返りを求め、さらにもっと欲が強くなり続けていることもあります。
損得勘定も強く、完全に満足することがないのでどこかしら不満げなところもあるのでしょう。
自意識過剰
自己肯定感が変に高過ぎたり、自分は人に大きな貢献ができていると思い込んだ自意識過剰さもあるかもしれません。
「あの人は自分の手助けがないと何もできないんだ」「みんな自分を頼っているんだ」と思い込みにより、恩着せがましい人だなんて自分のことを思っていないところもあるでしょう。
相手からしたら恩着せがましいことも、自分ではそんな風に思っていないのかもしれませんね。
支配したい
人のことを支配したり、管理したいという変な責任感による恩着せがましさもあるのでしょう。
なんでもかんでも仕切りたがったり、リーダーシップさを発揮したいという気持ちが強くいつの間にか人のことが気になって仕方ないのかもしれません。
だからこそ自分がしなきゃ何もできないんだと思い込んでいるのかもしれません。
マウンティング
上から目線タイプは人のミスや手際の悪さにつけこんで、自分の手助けをすることで自分が有能である、上位であると思っている場合もあります。
「こんなこともできないの?仕方ないなぁ…やってあげるよ」なんて言った発言も自然としているでしょう。
ただ、自分よりも能力が高い人には絶対にそんな態度を示さないので、人を選んだ発言や行動をしていることもあるかもしれませんね。
恩着せがましいと思っていない
本人は恩着せがましいなんて思っておらずただの親切なんだと感じている人もいるのです。
お節介焼きでいつでも人の手助けを自然にしてしまうのです。
ただ、やられた側としては困惑したり、迷惑に感じていることですら気付いてもいません。
ちょっと空気が読めないタイプなのでしょう。
恩着せがましい人の多くは人からの評価を得たい、能力を認められたいといった欲から来ていることが多いのかもしれませんね。
強気な態度の裏には実は自信がなかったり、人の目を気にする臆病さも隠れているのかもしれません。
だからこそ自ら「○○してあげた」だなんてアピールをすることで自分の存在価値をあげたいのでしょう。
恩着せがましい人への対応はどうする?
手をかけてくれることは確かにありがたいことではありますが、場合によっては嫌だなぁ、困るなと感じることもあるでしょう。
あまりにも恩着せがましい人への対応が困る時には、こんな対応をしてみるのもいいかもしれませんね。
感謝の気持ちを伝える
素直に感謝の気持ちを伝えることは大切でしょう。
恩着せがましいと思ったとしても、何かしてくれたことには違いはないので余裕のある気持ちを持つことはあなた自身の成長にも繋がることでしょう。
もしかしたら、あなただけが恩着せがましいと感じているかもしれませんし、相手も素直にあなたのことを思っての発言や行動かもしれません。
「恩着せがましい」と思うことで関係性が悪くなることもあるかもしれんし、手助けしてもらうことはあなたにとっても都合が良かったりすることもあるので素直な気持ちを伝えましょう。
恩以外のことを褒める
恩着せがましい人は自分がやったことに対してフォーカスし過ぎているところもあります。
しかしやってもらったこと以外のことを褒めることも効果的かもしれません。
「いつも効率よくしているよね!」「遅くまで努力してるよね!」なんてその人の良い所を褒めることによって承認欲求がさらに満たされるのかもしれません。
恩着せがましい人は誰かから認められたい気持ちが強いので、褒める言葉や評価により満足度が高くなるのかもしれません。
自分でやると伝える
「○○してあげようか?」「○○やってあげたでしょ?」なんて言葉をもらわない為に、「ありがたいですけど、自分でやるから大丈夫ですよ!」「困ったら聞くので問題ないですよ!」「○○さん○○やらなきゃいけないんじゃないですか?」と相手に入り込む隙を与えないようにしましょう。
それでもまた何か言われることがあれば「自分でやるっていいましたよね?」「自分でやらないと気が済まないタイプなので」「○○さんに直接頼まれていることなので他の人にお願いするなんて無責任なことはできません」などと伝えればまた言ってくることはかなり減るでしょう。
自己満足であることを伝える
自分でやると伝えたとしてもあまりにもしつこいようであれば、「迷惑なのでやめてくれませんか?」「やってあげたい気持ちはわかるんですけど、それって自己満足ですよ?」とはっきり伝えるのもいいでしょう。
ただ、言葉にトゲがあるのでちょっと関係性は悪くなる可能性は高くなります。
それでも距離を置きたい、関わってほしくないと思う相手には効果的でしょう。
また、恩着せがましい行動なんだとわかってくれたら、他の人にもすることが減るかもしれません。
恩着せがましい人だと割り切る
恩着せがましさが変わらずある人は、もうそういう人なんだと割り切るしかないでしょう。
人に何かをしたくなるお節介者はなかなか変わることもないのかもしれません。
逆にその人に何かしたくなることを素直に受け取ってやってもらって、自分が少し楽になるのであればそれもWin-Winだと割り切ってもいいでしょう。
何か見返りを求められたとしても「え?私から頼んだっけ?」「自分からやるっていったじゃん?」と恩を返すことなんてしない態度や言葉を返せばいいかもしれません。
相談事などはしない
恩着せがましい人に相談事はしない方がいいかもしれません。
少しでも相談することによってあなたのことを何でも分かっているとでも言わんばかりの態度になり、あれこれ言ってくることもあるでしょう。
「あの時相談に乗ってあげたでしょ?」「○○さんってこういう所があるからこうしなきゃ!」なんて恩着せがましさを感じたり、マウンティングされるだけです。
距離を置く
恩着せがましいことにイライラしたり、迷惑に感じる人とは距離を置きましょう。
友人や職場の人であれば距離感を保つことはしやすいかもしれませんが、身内になる人の場合は難しくなるかもしれません。
親や義理の親とは会う機会を減らすこと、恋人や夫婦の場合はモラハラによりDVに繋がる可能性もありますので最悪の場合別れることも検討して慎重に判断して下さい。
恩着せがましい人はそうそう人柄が変わることはないでしょう。
ただ、やってもらうことがあなたにとって有益になるのであればそれもそれでいいやと割り切ることもいいでしょう。
あなたにとってストレスになるものならばはっきりとその思いを伝えたり、距離を保つことであなたのストレスを軽減させることができるかもしれませんね。
まとめ
恩着せがましい人には育った環境から大きく関わってくることが理解できたでしょうか?
ただ、その人格になったのも長い時間によるものでなかなかとの人を変えられることは難しいかもしれません。
その人の特徴を捉えた上で、あなたがどんな対応をするべきか少しでもヒントになっていれば幸いです。