年々何かと「○○ハラ」という言葉が増えていますよね?
この記事では「ロジハラ」について取り上げてみました。
そもそもロジハラとは一体どいうことなのか、ロジハラする人は頭おかしいのか?どんな特徴や心理があるのかなど具体的に解説しています。
様々なハラスメントがある中でちょっと方向性が違うからこそ、見え方や感じ方が変わるかもしれません。
「正論だけどコイツ頭おかしいわ」と思うのか、「よく考えてみたら確かにそうだな…」となるか今後の対応の仕方のヒントにもなるかもしれません。
そもそもロジハラとは?
まずはじめに「そもそもロジハラって何?」という方に説明します。
こういった意味合いから、ロジハラは正論を必要以上に相手に突きつけ相手を追い詰めたり、指摘や注意によって受け取った側には圧迫感や恐怖感が生じやすいのです。
筆者のこれまでの経験では、理不尽に怒る人や論点がズレるようないわゆるパワハラ・モラハラ的なら何人かいました。
しかし、ロジハラとなると正論を言っているからこそハラスメントになるのか複雑な部分があるなぁと思う点もありました。
そういった部分をさらに深掘りしていきたいと思います。
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ロジハラする人って頭おかしい?
ロジハラは、ハラスメントの一種にはなりますが正論で筋の通った事を伝えているので、ロジハラだと感じる人とそう感じない人とどう違うのでしょうか?
どちらも正論で言っていることは同じだったとしても、伝え方一つで大きな違いが出ます。
伝え方は人間関係における重要なポイントになるので、大きな違いが出てくるのも当然かもしれません。
相手の立場で物事を考えられるのか、相手が理解するにはどう伝えるのかなどができれば、ハラスメントにはならないのではないでしょうか?
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ロジハラする人の特徴
では、ロジハラする人の特徴を紐解いてみましょう。
ロジハラはビジネスシーンだけでなく、友人関係や家族間でもあることです。
こういった特徴が該当しないかチェックしてみて下さい。
当たり前・当然が口癖
ロジハラする人は、確かに論理的で間違ったことを言ってはいないのですが、それに加えて「そんなの当たり前でしょ?」「当然のことだ!」と誰もが知っていることなんだと主張したり、口癖のようにいうことがあります。
本人にとってはそれが当たり前のことだったとしても、初めて知る人にとってはそうではないですよね?
初めてのことや知らないことに対して丁寧に説明することもなく、「それくらい見ればわかるだろ」「ちょっとは考えたら分かるでしょ?」など説明にもならず相手を責め立てることがあります。
優位に立ちたがる
様々なことを知っているからこそ「自分は周りより知的だ」「有能な人間だ」「いい上司だ」など優位に立ちたがることがあります。
確かに様々な知識があれば尊敬されることもあるかもしれませんが、横柄で歪んだ自己肯定感があるでしょう。
周りからすれば言わば「裸の王様」のような存在であることも気づかず、鼻高々としているところがあるでしょう。
相手のことを下・未熟だと思っている
自分に自信があるからこそ、周りは自分よりも下で未熟者だとマウントしている人もいます。
だからこそ人のミスや失敗を面白おかしく話したり、努力してもなかなかできない姿をバカにした発言をすることがあります。
「そんな簡単なこともできないのか」「○○したら一瞬でできるのに」なんて上から目線な態度や言葉を発します。
説明をするにしても相手がしっかりできていないのに、次々と話し続け、相手がついていけないことにもイライラし始めたりもするのです。
プライドが高い
知的で仕事ができる自分、経験値や学歴が高い、大きなプロジェクトを成功させ企業に利益を与えたなどの功績に対して誇りを持つことはいいですが、偏ったプライドができることもあります。
評価や称賛されてチヤホヤされてきたからこそ、自信やプライドを振りかざし、周りを蔑んだ話し方をしたり、マウントをすることがあります。
相手が理解できないようにあえて難しい言葉遣いをしたりして、優越感に浸っていることもあるでしょう。
ここまでの特徴を持つ人は周りに一人はいることがあるでしょう。
ここからは、ロジハラな上にちょっと頭おかしいと感じるタイプについても解説していきます。
相手の話を聞かない
ロジハラの人の多くは、相手の話を聞かない特徴があるようです。
「人の意見よりも自分の意見が正しい」「相手の意見は何の参考にもならない」などとにかく自分の考えを主張・論破したいことから話を被せがちです。
相手がどんなに正しいことを言っていたとしても耳を貸すことはほとんどないのでしょう。
謝ることが苦手
誰よりも自分が正しいと思いこんでいることやプライドの高さから、自分が間違っていたとしても謝ることができないのも特徴のようです。
上から物事を言う人はこういった特徴がよくあり、人や物事のせいにして責任転嫁させようとする傾向もあります。
素直に謝らないため、周りは不愉快な気分になることも多いでしょう。
正論を振りかざしている割に、そういった人として基本的にできないのは頭おかしいいでしょなんて思っている人も少なからずいるのではないでしょうか?
論点がズレてよくわからなくなっている
自分の意見を主張するにあたりどんどんヒートアップして、相手からしたら「何言ってるの?」「論点がズレてきてるような…」というシーンもあるようです。
恐らく伝えたいことからどんどん枝分かれし、あれもこれもと伝えたい気持ち一心に熱を持つので、元々の議題から離れていってしまうのでしょう。
そういうことがよくあると「順序立てて話すのができないのかな」「時間が無駄になった」と感じる人もいるでしょう。
間違ったことを主張している
なんでも自分が正しいと感じていることから間違ったことでさえも、あたかも当然のことのように主張する人もいます。
人から訂正されることに対してもプライドが許さないので、素直に自分が間違っていたと認められないのです。
「正論振りかざしてるけど、結構間違ったことよく言ってるよね」なんて実は周りに思われていたりもするでしょう。
挑発的・質問攻めする
ロジハラの人は、何かと上から目線で挑発的な態度であったり、質問攻めをする傾向もあります。
「こういう時は〇〇だろ?」「〇〇だから、じゃあどうなる?」なんて言葉を発することが多いでしょう。
受け取り側としては圧力を感じやすかったりするのでストレスになることが多いのですが、本人としては相手のことを思ってやっているとでも思っているのでしょう。
人格を否定・攻撃する
ロジハラとしてハラスメント的要素が一番強いのは、人格否定や攻撃性がある事でしょう。
正論だったとしても「こんなことも分からないなんてありえない」「勉強不足すぎないか?」など一言余計な言葉まで発します。
相手が分からないことや知らないことを強く否定したり、ちょっとしたことでもイラついた態度を示すのです。
ロジハラの人をする人の特徴の多くは、やはり上から目線なことなのでしょう。
相手のことを考えることなく、自分の意見ばかり押し通すので人間関係や職場の空気感を乱しています。
とはいっても、本人が気づいていないこともあるので「頭おかしいわ…」なんて思われることがあっても当然なのかもしれませんね。
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ロジハラする人の心理
ロジハラする人の特徴を挙げましたが、当の本人はどんな心理状況なのでしょうか?
相手を成長させたい自己欲求
自分の知識や経験を基に相手に熱を持って接することから、本人としては相手を成長させたいという考えがあるのでしょう。
ただ、それは「自分が教えてやった」「あいつは自分が言わないと分からないから」なんて自己欲求を満たしたいだけなのかもしれません。
熱量の方向性が、ロジハラする人としない人とでは大きく異なり、本当に相手を成長させたいとなれば丁寧な指導や本人の努力を認めるのが当然でしょう。
自己評価を求めるが為のことなので、周りからしたら「熱が空回りしている」「お節介すぎる」とまで思われているのでしょう。
知的だと主張したい
様々な知識や経験があるからこそ人に何かを伝えることができるのは確かに間違ってはいないでしょう。
ただその知的さや経験値の高さを主張・自慢したい部分があるのかもしれません。
「教えてもらってありがとうございます」など評価を得ることでどんどんその欲求は満たされ、さらに周りから知的な人だと思われたいのでしょう。
正しいことだと思っている
人に何か指導や教育をするのはどんな状況でもありますよね?
だからこそ正論を伝えるべきで、時に厳しい指導は必然なのだと感じている人も多いでしょう。
間違ったことは根本的に改善すること、本人にとって必要不可欠なこととはいえ、ハラスメント要素まで加える必要はないのですが、本人はそれに気づいてもいないのかもしれません。
実は自信がない
強く見せる傾向がある人も実は自信がない部分もあります。
その自信のない所を見せないようにあえて強い態度や言葉でカバーしようとしていることもあるのです。
周りから認められたい、バカにされたくないという気持ちが強いばかりにロジハラとして表れてしまうのでしょう。
たまに言っていることが間違っていたり、論点がズレてくるのは、自身のなさやブレが生じてしまった結果なのかもしれませんね。
いい上司だと思われたい
ビジネスシーンでは指導や教育の場が多くありますが、いい上司だと思われたいからこそ熱のこもった指導をすることで尊敬されたい・自分の立場を確立したいという考えを持っている人もいるでしょう。
指導する側だからこそ、間違ったことを言わず正していくことで業績が上がる、それによって会社にも貢献出来ているという評価も欲しているのです。
他の社員に任せず、すぐに首を突っ込みたくなるのもそういった心理が潜んでいるからなのでしょう。
管理・支配したい
ロジハラする人には、管理したい気持ちや支配力を持つこともあります。
上から目線で、まるで独裁者かのような振る舞いで自分の思い通りに行くように周りに影響を与えることがあります。
経験値の少ない人や反論してこない人に対して強い姿勢を向けて、心理的にコントロールする部分もあります。
周りが自分の思い通りになることで優越感に浸っているのです。
ロジハラする人は、やはり自分にとって有益なことばかりを考えていることがあります。
相手の気持ちに寄り添っているようで、実は自分の評価が優先的なのです。
こういった人と一緒に働く人や友人、家族となると関係性がこじれるのも当然かもしれませんね。
ロジハラしていないかチェック!
ロジハラの人の特徴や心理を挙げてみましたが、人に何か教えることは誰にだってある事でしょう。
あなた自身がロジハラをしていないか、振り返ってみることも大切です。
相手の気持ちを尊重しているか
何を伝えるにしても、相手の気持ちも尊重しているかが大きな部分でしょう。
以下の3点がないかよく相手の様子を観察することも大切です。
1.相手の表情 : 不安・恐怖・嫌悪感などが感じられないか
2.相手の態度 : 萎縮した姿勢・落胆している様子・視線を合わせない・他のことを考えている様子
3.相手の言葉 : 淡々と小さな声で返事・質問してこない・イライラとした棘のある言葉
このような様子やリアクションがある場合、あなたに対して怖さや苛立ちを感じていることがあるでしょう。
そういった部分があれば、あなたの伝え方を見直す必要があります。
相手が納得・共感しているか
先程相手の気持ちを尊重しているか、相手の様子をチェックすることを伝えましたが、相手があなたの言うことに大きく納得・共感をしているかというところも大切なポイントです。
あなたが正しいと思っていても、相手からしたらそれは違うと思うこともあるでしょう。
あなたの意見に納得し、共感しているとなればしっかり話を理解しているので、もし相手が疑問を感じている様子や反論がある場合は相手の意見を聞く姿勢を作ることも大切です。
否定し過ぎていないか
たとえ相手が間違ったことをしたり、認識していたからといって否定し過ぎていないでしょうか?
1+1=2のように1つしかない答えならともかく、Aの方法もBの方法も同じく答えが一緒になるならあなたの意見だけにする必要もないので、相手の考えも尊重することも大切です。
人間誰しも完璧ではないですし、間違いがあるからこそ成長していくのです。
あなたが寄り添って正してあげることで、相手にも感謝されるでしょう。
お互いが気持ちいい気分になれるような言い方や態度をすることが大切です。
感情的になっていないか
相手に説明をしている中でお互いの意見が違ったり、相手の理解が得られなくてもイライラしたり感情的に気持ちをぶつけていないか冷静になってみましょう。
「こうでしょ?」「わからないの?」と相手を責め立てることはハラスメントになりやすいです。
理解を求める上で感情的になれば、相手が理解しにくくなることやあなたに対して不快感を示します。
人間関係を円滑にするために、丁寧に相手が分かりやすく優しく接することが大切です。
相手に敵意を感じていないか
相手に対して敵意を感じていないかも大切なポイントです。
例えば、相手よりも勝ろうと競争心を湧き立てたり、周りに相手のことを悪く言って評価を下げたりするなどしていないでしょうか?
誰が自分より上とか下とか考える必要性もなく、相手のことを尊重することができなければあなた自身の評価が下がることだってあります。
身勝手で無意味な競争心は出さない方が良いでしょう。
日頃人に対して何か教えたり、伝える際にどういった言葉を掛けたり、態度を示しているか一度客観視してみるといいでしょう。
自分が相手の為になっていると思っていても、相手からしたら威圧的でないか、身勝手な思いを相手に押し付けていないかなどよく考えた上で行動してみて下さい。
相手を尊重した行動は相手にも伝わりますし、ちゃんとあなたのことを理解してくれて関係性も良い方向に向くでしょう。
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ロジハラされたらどうする?
では、自分自身がロジハラに遭ったどう対応したらいいのでしょうか?
相手の特徴や関係性によって対処法は異なるかもしれませんが、何か一つでもヒントになれば幸いです。
納得できる内容には共感する
ロジハラだと感じたとしても、話している内容のどこかしらに共感できる部分があるのであればその部分に大きく反応しましょう。
そうすることで相手も「そうでしょ?」と自分の意見が正しいことに満足し、あまり強く言ってこなくなることもあるでしょう。
とにかく自分の意見を正当化させたいので、否定することで火に油を注ぎます。
もし、意見に賛同できなかったとしても「そういう考えもあるんですね!勉強になりました!ありがとうございます!」と感謝を述べ、会話をなるべく終わらせましょう。
周りに相談する
あまりにもロジハラが酷いようであれば、周りに相談できる人に話してみるか、職場であればその人の上司に当たる人に相談するのもいいでしょう。
言っている意見に対して他人はどう思うのか相談することで、周りの意見を参考にすることもできますし、間違っているのであれば正しいことをすればいいでしょう。
また、上司などに相談することによって上司からロジハラする人に対して指導が入ることもあります。
周りの目があることを気にして強い態度を示さなくなることもあるかもしれません。
相談事・確認事は他の人に頼む
あなたが相談事や仕事上で確認したいことがあるのであれば、ロジハラ気質な人に話さず他の人を頼ってみましょう。
ロジハラする人に話を持ち掛ければ、また何を言われるか分かりません。
冷静で丁寧に話してくれる人の意見を参考にすれば、あなたの気持ちを察しながら今後どうしていくのがいいのか一緒に考えてくれるでしょう。
あなたの悩みが解決する上、ストレスなく会話することができるのでおすすめです。
一定の距離を取る
ロジハラだと感じる人とはある程度の距離を保つことも良いでしょう。
また、相手に自分の悩みや考えを必要以上に伝える必要もありません。
よく一緒にいるからこそあたかもあなたのことを理解しているんだという態度になるので、一定の距離を保つことで日頃の行動が見えにくなったり、会話する機会が減ることでさほど強い態度を示さなくなることもあります。
ロジハラだと伝える
相手との距離を保ってもロジハラが変わらない、意見にどうしても共感できない、ストレスが溜まって仕方ないのであればはっきりと「それはロジハラになりますよ?」とはっきり伝えましょう。
相手は正しいことが正義だと思っているわけなので、まさか自分がロジハラしていると思ってもいないこともあります。
逆にあなたから「あなたが正しいと思って相手にあれこれ伝えていても、その言い方や態度がハラスメントになるんですよ?」「そういう言い方されると正直傷つきます。伝えたい気持ちは分かりますが今の状態だと空気も悪くなりますし、聞く姿勢が取れません」などと正論をハッキリ伝えればいいのです。
そうすることで自分がしてきたことを恥じるかもしれません。
ただ、相手によっては逆ギレしてくるパターンもあり得るので、ハッキリ伝えるにしても言葉のチョイスは慎重にするべきかもしれません。
相手を尊重しつつ、あなた自身の気持ちにも正直になることが一番いい対処法になるかもしれません。
ロジハラ気質な人は自分が正しいと思い込みが強いので、相手を変えようとするのはなかなか厳しいかもしれません。
だからこそうまくロジハラをかわすか、正論を相手に伝えるのかはよく考えてから行動しましょう。
まとめ
正論を話していてもハラスメント要素があるならロジハラになります。
正義感の強い人やお節介焼きな人など、あまりにもその気持ちが強ければロジハラの要素も多くみられるでしょう。
友人関係、職場、嫁姑、恋人・夫婦間などでも起こり得ることでしょう。
元々は善悪の判断ができる人な訳ですから、お互いが歩み寄ることができれば良好な関係性を築く可能性だって大いにあります。
特徴や心理を見た上で、どう対処すればいいか今後の参考になればと思います。