プライドが高い人って少なからず1人くらいは周りにいませんか?
やはり家庭環境が大きく影響することがあるようです。
この記事では、プライドが高い人の家庭環境や原因を深堀りすることで、接し方にも役立つヒントが隠されているでしょう。
本人の隠れた心理状況も覗くことで、意外な一面を知る事にもなるでしょう。
プライドが高い人に育つ家庭環境・原因とは?
まずはじめに、プライドが高く育った人の家庭環境に潜む原因を解説していきます。
恐らく家庭環境までその人を深く知るチャンスは少ないかもしれませんが、その人格が形成されたヒントがかくれているかもしれません。
親が過保護だった
親が愛情深く過保護で、何でも許してもらったり、怒られた経験が少なすぎると「自分の思い通りでないと嫌だ」「自分が正しい」と傲慢な性格になることがあります。
親からすればそりゃ子供は可愛いものでしょうが、甘やかしすぎた結果わがまま気質でプライドが高い大人になってしまうなんてこともあるのです。
厳格な親だった
甘やかしてきた親とは対照的に、厳格な親に育てられたとしてもプライドが高くなることがあります。
習い事や受験など教育熱心であったり、何でも親の言う通りにしかできなかった場合、親による支配力が大きく影響します。
当時はその支配力には勝てなかったとしても、大人になるにつれて他者をコントロールしようと強く見せたり、上から目線な発言を繰り返すようなこともあるのです。
プライドが高い親だった
親がプライドが高いことでその基準がそのまま植え付けられた場合もあります。
成功してきたことや育った環境などを自慢しがちであることで、「自慢できることがあるとかっこいい」「人から羨ましがられる」なんて履き違えてしまうこともあるのです。
発言や言葉遣いは子供も真似るので、それが普通になってしまったのでしょう。
他者比較・世間体を気にする親だった
「Aさんのところは〇〇なんだって~」「恥ずかしいからそんなこと外でしないで」など他者比較や世間体を気にする発言をよくする親の元で育つと、周りと比較しがちになるのです。
自分が優位でありたいが為に、劣っていると感じる人を笑ったり、周りに変なイメージを持たれないように言い振る舞いをしようとするなど、とにかく人の目を気にするようになってしまうのです。
成功報酬型環境だった
「お手伝いをしたらお小遣いがある」「テストで100点取ったら欲しいものを買ってもらえる」など何かと成功報酬型の家庭環境の場合、プライドが高くなることもあります。
成功と共に親から褒めてもらえることの喜びを感じて、さらにその欲求が高まることにも繋がります。
他にも、成功経験から自信がつくだけでなく、完璧にしたいという気持ちも強くなることもあるです。
兄弟・姉妹との比較によるもの
兄弟・姉妹間で競ったり、親からの評価を得たい気持ちが強くなることで優位になろうとばかりします。
親が兄弟・姉妹を褒めることに劣等感を感じると自分ができることを自慢しようと注目を向けようと仕向けたりします。
また、褒められることが多ければもっとその期待に応えたい、自分が優位であることを誇りに感じるようになったりもします。
そのため、他者に対しても同じように競争心が湧き立ち、自分が一番なんだと見せつけたくなる思考になっていくのでしょう。
批判的で上から目線な発言が多かった
家庭内で他者を批判したり、上から目線な発言が多い環境下で育つと、その思考が植え付けられ他者の良い部分よりも劣っている部分ばかり着目することになりがちです。
自分が苦手なことや劣等感を感じることには蓋をし、他者を批判することで自分が優位であると思い込んでしまうのでしょう。
だからこそ相手を蔑んだ言い方をしたり、マウントを取りがちな人になってしまうのでしょう。
親の社会的地位・生活水準が高かった
親が社会的地位がある存在であったり、裕福な生活を過ごすことができたことによってプライドが高く育つこともあります。
親が周りよりも権威があることや恵まれた教育環境や不自由なく何でも与えられたりすることで自己評価が高くなるため、周りよりも優れているのだと感じるのでしょう。
プライドが高く育つ人の環境の多くは親の影響が多くあるようですね。
恵まれた環境もあれば、プレッシャーが強かったことによるストレスも関連してくるようなのでいいプライドを持つタイプと歪んだプライドを持ってしまうなんてこともあるみたいです。
プライドが高く育った人の特徴・心理状況は?
プライドが高く育った人にはこんな特徴があるのではないでしょうか?
その特徴の裏に隠れた心理状況についても解説していきます。
自己中心的言動が多い
甘やかされて育った人はわがまま気質で周りを振り回す自己中心的な言動が多くみられるでしょう。
相手のことを考えることよりも、自分が心地よい状況にしたかったり、思い通りにならないと気が済まないといったことがあるのです。
自分が1番でありたい、注目されたいといった心理からこのような特徴が表れているでしょう。
素直に非を認められない
プライドが高い人は自分の非を素直に認められず、謝ることを苦手とします。
自分は正しい、悪くないとかばう傾向もあり、人や状況のせいにして言い訳しがちになることがあります。
謝ることができないことだけでなく、他人を褒めることもあまり気持ちがいいと感じないこともあるのです。
プライドの高さによって他者が周りから評価されることも嫌悪感を感じたりもするのです。
冗談が通じないこともある
プライドが高い人は周りから茶化されたりすることを嫌います。
冗談のつもりで絡んでも、つい本気になってしまって変な空気感が出てしまうなんてこともしばしばあるようです。
褒められることであれば自慢げな態度を取りますが、バカにされて笑われるようなことに対してはプライドが許さないのでイラっとした表情を浮かべてしまうのです。
マウントを取りがち
周りよりも自分が優れていることを知らしめたいが為に、マウントを取りがちになるのもプライドの高さからでしょう。
人から癇に障ることを言われるのを嫌うに対して、相手に対して蔑んだ言い方をするのは気にならないのでしょう。
自分が凄いんだと思わせるために成功体験を話したり、高級品などを見せつけたりもするのです。
相手が嫌がることや傷つくことを平気でサラッと言ってしまうなんてこともあり、周りはイライラするのはよくあるかもしれませんね。
承認欲求が強い
プライドが高い人はとにかく承認欲求の塊と言っても過言ではないかもしれませんね。
人から褒められたり、注目を集めたいからこそリーダー気質になることもあります。
また、逆に自信がないからこそ自分をよく見せようとするタイプもいます。
家庭環境によって、自信家に育ったプライドか比較をされて褒められたい欲求から来る偏ったプライドなどによって承認欲求が強くなってしまったのでしょう。
完璧主義・負けず嫌い
親からのプレッシャーや競争心が芽生えてしまった人は完璧を求めたり、他人に負けたくない気持ちが強く表れます。
何に関しても優位でありたい、評価されたいことから頑なに完璧さを重視することもあります。
特に男性は競争心が強くなるのでこの手のタイプが多くなるようです。
そのため、人と協力して何かを成し遂げるよりも個人プレーになりがちで評価を独り占めしたくなるのでしょう。
人に何かしてもらうことが当たり前
甘やかされたり、わがまま気質に育った人は、自分が苦労することよりも楽をすることを優先させます。
特に女性に多く見られるようで、いわゆる「お嬢様気質」といったプライドの高い人がいるでしょう。
「これやってくれない?」と人に押し付けたり、頼みごとをしているにも関わらずある程度の段階まで行くと「あとはやっておくね!」とあたかも自分でやったかのように他者に伝えたりもします。
承認欲求を満たすためなら、他人の努力や苦労を踏み台にして自分を良く見せることもよくあるのでしょう。
相手によって態度を変える
プライドの高い人は、相手によって態度を変えるタイプもいます。
自分よりも劣っていると感じる人に対しては高圧的だったり、上から目線な発言をしますが、自分よりも優位だと感じる人に対してはそういった言動をあまりしないようです。
上司や自分より優れた人の懐に入り込もうとして気に入られようとする姑息な手を使うこともあります。
そういった人からの評価のが価値があると感じていたりすることもあり、態度の豹変っぷりに驚く人もいるのではないでしょうか?
イメージを繕っている
プライドが高いがゆえに、自分のイメージを壊したくないという気持ちもあるようです。
周りから評価を求めるが為に、羽目を外すようなことやネタされるようなことは自らすることはありません。
人に笑われるようなことはプライドが許さないため、自分の理想とするイメージをしっかりと繕うのです。
意外と周りの目を気にしている気の小さい部分も隠れていることもあるようです。
人に相談するのが苦手
プライドの高い人は人に自分の弱さを見せたり、相談事をするのがあまりないでしょう。
相手に弱みを見せてしまうと、「意外と大したことないな」「実は小さい人間なんだな」と思われないか気になってしまうからなのかもしれません。
普段人に対して上から目線な態度を取っていたり、自己評価が高過ぎる人は隠れた悩みを打ち明けることがなく一人で思い悩んでいることもあるのです。
孤立することがある
プライドの高さから人とのコミュニケーションが取れず人から嫌がられて孤立したり、周りにいる人とレベルが釣り合わないなんて思うと交流を避けるタイプもいます。
発言や態度によって周りが不快感を感じると自然と人が離れることもあるでしょう。
恐らく本人も気づいてはいるものの、家庭環境で備わってしまった価値観を曲げることが出来なかったり、素直さが欠けているからこそうまく打ち解けられないのでしょう。
恐らく周りにいるプライドの高い人に当てはまることは1つや2つはあるのではないでしょうか?
確かに凄いなと思う部分もあるのでしょうが、あまりにも威圧的だったり、不快な発言があるとイラっとしてしまうなんてこともありますよね。
ただ、本人も育った環境によって備わってしまった価値観や歪んだプライドに対してどうしていいのか分からないということもあるようですね。
プライドが高い人との接し方
プライドが高い人が育った家庭環境や心理が分かったとしても、本人はそうそう変わることはないかもしれません。
そうなると周りにいる人はどう接していいのか分からない、正直めんどくさいと感じていることもあるでしょう。
相手の特徴を良く捉えてこのような接し方をしてみてはいかがでしょうか?
自分の弱い部分をあえて見せる
プライドが高いといってもなんとなく周りの目を気にしている感じがする、無理している雰囲気を感じる人であれば、あえて自分から弱い部分を見せるのもいいかもしれません。
また、自身の家庭環境で悩んだことや困ったことを挙げてみるのもいいでしょう。
こちらから心開いて素直に話すことでポロっと内に秘めた思いが出てくることもあるかもしれません。
そういった内面をさらに深く知ることであなたに対する接し方が変わるかもしれません。
また、話す時は2人でいる状況や相手がなんとなく落ち込んでそうな時などタイミングを見計らってみるのもポイントでしょう。
弱い一面がある事を認識する
プライドが高い人といっても、人から認めてもらいたい、かまって欲しいといった部分は弱さからくる事なんだと思えば受け取り方が変わるかもしれません。
家庭環境まで深く知ることができなかったにせよ、恐らくどこかしらにその背景が性格として出ていることもあるでしょう。
承認欲求が強いのも一種の寂しさや不安なのであろうとこちらが大人になれば、わがままな態度もなんとなくかわいく見えてきたりしちゃうかもしれませんね。
割り切って接する
弱い一面がなく、自慢話やマウントしがちだった人するような人は割り切って対応するのが良いでしょう。
あまり過剰に相手を持ち上げることなく「へぇ、そうなんだね」「あ、これから予定あるからまたね!」と話を淡々と聞いたり、相手の話がヒートアップする前に話を切り替えるか、うまくその場から離れるのがいいでしょう。
相手から「すごいね!」「羨ましいなぁ」なんて言葉が欲しいが為なので、相手にされないような態度であれば面白くないですし自然と向こうから話しかけてこなくなるなんてこともあるでしょう。
相手にしない
高圧的な態度の人であれば、最低限の対応だけに済ませて基本的には相手にしないことがいいでしょう。
不快な発言や態度にイライラしてしまうので、自分のストレスを軽減させるためにその言動を素直に受け止めないことが一番です。
また、弱みを握られると逆効果なので深い話もしないことがベターでしょう。
一線を引くことできっと自然と離れていくこともあるかもしれません。
プライドが高いといっても人によっては弱い面がある人、全く変わらず傲慢な人と分かれるので対応の仕方はそれぞれですが、あなたがストレスになるようであればなるべく深く関わりを持たないことがいいでしょう。
ただ、内面を深く知ることで本心を吐き出してくれることもあるのでよく見極めてみて下さいね。
まとめ
プライドが高い人の多くは親や家庭環境によってその人格が形成されたため、なかなか変わることは難しいかもしれません。
ただ、深掘りしてみると弱い一面もあるのかもしれないと気づけたのではないでしょうか?
相手の言動のどこかしらにその弱い一面が見え隠れしているかもしれないので、注意深く見てみるのもいいでしょう。
そういったことから対応の仕方を変え、関係性が良く成れば幸いです。
もちろんどうしてもストレスになるという人は別になるので、あなたがその人とどうしていきたいかという所をベースに考えてみることが大切でしょう。