人には様々な性格や個性があって当然なのですが、職場や友人関係などあまりにも自己中心的な人がいると振り回されたり疲れてしまったという経験がある人も少なくないのでは?
自分勝手で周りのことを考えていない人が職場にいるんですよね…もう少し協調性があればいいのですが、困っちゃいますね…
自己中な人ってどんな育ちや環境だったのかなって思います。子育て中なので、大人になって身勝手な性格にならないように気を付けたいです。
自分の意見を素直に伝えたりするのは悪いことではありませんが、周りに迷惑をかけるのはちょっと問題ですよね。
この記事では、自己中心的な人はどんな育ち方をしてきたのか、どんな心理状況が働いているのか、周りにいる自己中な人とどう付き合っていけばいいのかなど紹介していきたいと思います。
そんな人に振り回されたり,悩んでいる方は是非参考にしてみて下さいね!
自己中心的な人の特徴
あなたの周りにいる自己中心的な人ってどんな人ですか?
自己中心的と言っても様々なタイプがあるので、特徴をあげていきたいと思います。
自己主張が強く主観的
典型的なタイプは、自己主張が強く主観的な人でしょう。
「私は○○がいい!」「俺は○○がやりたいからそうしよう!」など主役は基本的に自分です。
周りの意見を聞かず、なぜか決定権すら持とうとします。
優柔不断な方にとっては、率先してやってくれるので都合がいいこともありますが、やりたくないことまで決められてほぼ強制的に実行しなければいけなくなる雰囲気になりがちでしょう。
自分の意見などが思い通りにならないとわがままを言ったり怒る
自己主張が強いからこそ、自分の思い通りにならないと「絶対やりたくない!」「こっちのがいいに決まってる!」などわがままを言いだすこともあります。
せっかくみんなで決めたことも後から「やっぱり嫌!」と空気感を変えたり、本人はやりたくないの一点張りになることも。
わがまま過ぎて周りも困惑しますし、「じゃあそっちで…」と自己中心的な人の意見に合わせてあげるようなことにもなりますね。
相手の気持ちを考えずにズバズバと言ったり勝手な判断をする
主観的に生きているので、相手の気持ちを考えず嫌なことや気にしていることすらはっきり言う人もいます。
「○○ってこういうとこあるよね!」など勝手に判断することもあり、本人は言ってスッキリ。
けれど言われた相手は傷ついたり、落ち込むこともあるでしょう。
自分が得になる事しか考えていない
損得勘定で物事を見ていることもあり、自分が損だな、不利だなと感じるのはとても嫌いです。
「これ重いから持ってよ!」「こっちのが見やすそうだから席変わってよ!」など自分に都合のいいことばかり主張します。
言葉にしなくてもしれっと自分のいいように行動していることもあるでしょう。
こういった主張が続くと、周りは「いつも自分ばっかりだな…」と嫌悪感を感じますよね。
助けあったり譲ることをしない
自分軸で行動しているので、あまり人を助けたり、何かを譲るような優しさがないこともあります。
もしくは、何か自分がしたことをずっと覚えていて「前○○してあげたでしょ?」というタイプもいます。
自分が1番気分がいい状態がキープされるのを好むのでしょう。
協調性がない
人への配慮に欠けているので、やはり協調性もないでしょう。
学校行事や旅行など大勢で何かを決めるにあたって「めんどくさいからやりたくない!」「○○じゃなきゃヤダな!」などいつまで経っても決められない状況を作ります。
「じゃあどうする?」と投げかけても「自分で考えなよ!」「任せるからよろしく!」と投げやりになることも。
輪を乱すことが多く、「勘弁してよ…」と感じる人も多いでしょう。
自己愛の強さ?人に厳しく自分に甘い
自己中心的に生きていられるのは自己愛が強いからなのでしょう。
「自分は良くても他人はダメ」といったように、人には厳しいのに自分には甘々です。
世の中は自分を中心に回っているとでも思っているのでしょうか?
自分が一番正しいと思っている
どこから来る自信なのか、自分が一番正しいと主張するタイプもいます。
「絶対こっちのがいい!」「○○に決まってるでしょ!」と人の意見や気持ちも考えず、自分の意見が絶対と感じているのでしょう。
人の意見を受け入れるということはあまりないようで、むしろ否定ばかりする人も多いでしょう。
負けず嫌いでプライドが高い
自分が正しいと信念を持っているからこそプライドもそこそこ高めです。
だからこそ何か人に言われることは大嫌い。
負けず嫌いなところもあるので、自らの意見や行動が違ったり、失敗したとしても、人や他のもののせいにすることもあります。
「あぁー、いるいる」と思った方もいませんか?
正直言うと、筆者も思い浮かんだ人がいます。
かなり振り回されて疲れることもありますし、そこまで自己中でいられるのも一種の才能なのかと思うほどです。
そこまで主張するタイプではないので、どんな育ち方をしたらそうなるんだろうと疑問も浮かびます。
自己中心的な人の育ちや心理状況
自己中心的な人も生まれた時からそんな性格ではなかったはずです。
育ってきた環境や経験などから性格が自己中心的な人に変化してしまっているのです。
親に厳しくされず甘やかされて育った
親がとにかく甘くて、注意されることなく育った人は自分の行動や発言が肯定されているのだと感じてきたのかもしれません。
だからこそ変に自己肯定感が高まって、自分軸が確立されてきたのでしょう。
親からしたら子供は可愛いものです。
ただ、モラルにかけることやなんでも許されると思わせるのはよくないですよね…。
厳しくされ過ぎたことによる反発心
甘やかされた人だけが自己中心的な考えを持つというわけでもなく、逆に厳しくされ過ぎたことによる反発心も原因の一つなのです。
いつも何か否定されてきた、ずっと我慢を強いられてきた、親の言うことは絶対的だったなどといった要因から、我慢を抑えられなくなったり、親にされてきたように自分が支配する側に立とうとするのでしょう。
だからこそ自己防衛が働いたり、人への配慮や優しさが欠けてしまったのかもしれませんね。
頭ごなしに決めつけたり厳しくするのは、歪んだ心を育ててしまうのでしょう。
一人っ子だった
一人っ子だったという方も自己中心的になることもあるようです。
もちろん一人っ子でも思いやりのある優しく協調性がある人もいます。
ただ、家庭環境によって大きく違いが出るのです。
先ほど紹介したように甘やかされたり、一人っ子だからこそすべてを独り占めしてきた人はお姫様・王子様のように何でもしてもらうことが普通として感じているので、誰かにしてもらうことや譲ってもらうことは当たり前として捉えていることもあるのでしょう。
兄弟姉妹ケンカもしたことがないので、他人の感情が理解できなかったり、自分が悪い立場になって謝ることもしてこなかった影響もあるのでしょう。
兄弟姉妹との関係性
もちろん一人っ子じゃなくても自己中心的な人はいます。
例えば、「兄弟姉妹と比較されてきたことによる反発心」「与えられるものや親への独占欲が強くなった」「弟や妹をうまく使ってきた」など様々な兄弟姉妹での関係性によって自己中心的な行動や言動が備わってきた人もいます。
家庭環境や親の子供に対する態度や言葉だったり、愛情が不足していたなど様々な要因が複雑に絡み合っているのかもしれません。
兄弟姉妹間が平等に扱われていたり、優しく思いやりのある行動ができる両親のもとで育った人は、大人になっても協調性や思いやりがある人になっている人が多いのもなんとなく理解できますよね。
欲を我慢することができない
甘やかされてきたり、我慢させられ過ぎたりと真逆なことですが、どちらも我慢ができなくなる性格になることがあります。
自分がしたいこと、やりたいことなどが思う通りになるのは、みんな嬉しいことですよね。
ただ自己中心的な考えの人は、自分の欲が思い通りになることを人一倍望むのです。
だからこそわがままに思えたり、他人に譲ることをしないのでしょう。
周りに自己中心的な人がいた
家族もしくは友人で自己中心的な人がいたことによって、影響を受けたタイプもいます。
思い通りになる姿やはっきりと感情や意見を伝えることが、いいことなんだと変に解釈し肯定化したことにより、それが悪い影響を周りに与えていることに気付かないのかもしれません。
確かに自分の意見を相手に伝えること大切なコミュニケーションですが、言い方や言葉のチョイスによっては相手を傷つけてしまいます。
相手からすれば、傷つく言葉だったり、余計なお世話なんですよね…。
誰かのせいにする癖がついた
自分中心に回っているせいで、変に自己肯定感やプライドが高くなっている人が多いです。
そのため、不都合なことや悪いことが自分だったとしても、謝らず言い訳したり誰かのせいにする癖もつきます。
逆に言えば評価されたり、自分が正しかったと思うところはドヤ顔です。
そんなことが続けばどんどん自分がやっぱり1番なんだと勘違いしていくのでしょう。
そういったところから自分には甘く人には厳しい性格になっていくのかもしれないですね。
育った環境や周りの影響で人はどんどん変化を遂げていきます。
素直で思いやりがあった頃がきっと誰しもあったはずなのに、自己中心的になることで人間関係が悪化したり、社会的評価が下がる、最悪の場合は孤独になってしまうでしょう。
自己中心的な人との付き合い方
自己中心的な人はもう変わらないのでしょうか?
変えられるのであれば変わってほしい、この人は絶対的に無理だ…と様々なタイプがいるでしょう。
では、今後どのように付き合っていけばいいのか紹介していきます。
感情を抑え大人な対応をする
自己中心的な人は精神的にまだ幼いのであろうと考え、自己中心的な行動や発言をしても感情的にならずに平然とした態度でいましょう。
感情を振り回されるとただ疲れるだけです。
冷静な判断や大人な対応をするだけで、自分自身にも余裕ができますし、身勝手な行動が抑えられることもあるかもしれません。
精神的に強く大人であれば、周りから慕われる姿に影響を与えるきっかけになるのかもしれません。
はっきりと注意する
あまりにもわがままだったり、人に対しての態度や発言が許せないこともあるでしょう。
周りがどんな気持ちであるか全く気にも止めない、分からないタイプははっきり注意するのが効果的でしょう。
ただ、感情的になると相手もあー言えばこう言う態度や突っかかってくるのでめんどくさいことになります。
ゆっくり落ち着いたトーンで注意するのが、グサッとくるかもしれません。
感情が高ぶってしまいそうになったら一度深呼吸をして「あのね…」とゆっくり話し出しましょう。
自分がしたことや言ったことがどれだけ相手に迷惑をかけているか、傷つけているのか気付かせるといいでしょう。
反省している姿がわかれば、そこから空気を変えて普段通り対応するのも結構いいですよ。
内面部分を知る
先ほど紹介したように、育ってきた環境や何か抱えているものがあるのかもしれません。
一旦、その人の自己中心的なところにフォーカスせず、内面部分を知るのもいいかもしれません。
ゆっくり話を聞いて、どんな本音があるのか探ってみるのもいいでしょう。
実は話を聞けばいいやつだったりするかもしれません。
内側の部分を知った上で、今までの行動により周りがどんな気持ちになったのか、どんな風に思われていたのかを振り返らせてみて下さい。
本人がしっかり理解しなければ、今後の態度や発言に変化が現れるかもしれません。
自分の気持ちを優先させる
根っからの自己中心的考えが変わりそうな相手でなければ、向き合うのは自分の気持ちでいいでしょう。
振り回されてイライラやモヤモヤを抱えっぱなしでは、自分自身のメンタルが持ちません。
あなた自身が楽しい、幸せと感じる人と時間を過ごすことが1番でしょう。
心に余裕を持たせることで、いちいち気にすることもなくなるでしょう。
期待値を下げておく
「自己中心的な人」「わがままばかり言う人」「改善することはないんだろう」と相手に対して期待値を下げておくといいでしょう。
例えば、相談を持ち掛けても結局自分の話ばっかりになる、頼み事しても結局適当にされるなど、期待したからこそガッカリしますよね。
そもそも期待値を下げておけば、「やっぱりそうなったか」程度で済みます。
自分のメンタルバランスを保つためにも、自己中心的な人には期待をしておかないことが賢明です。
距離を置く
何をしても何を言っても変わらず自己中心的で、一緒にいると疲れる、傷つくなら距離を置いた方がいいでしょう。
ストレスとなる原因から離れれば、悩むことから解放されます。
露骨な態度や距離感を出さずに、誘いを少しずつ断ったり、一緒にいる時間を短くしたりと自然とフェードアウトしていけばいいでしょう。
誰かと一緒になって避けようとするのは、大人な対応とはいえませんので距離の取り方は自分自身で決めればいいでしょう。
あなたの周りにいる自己中心的な人はどんなタイプなのかよく観察して、付き合い方を考えてみましょう。
改善できる余地があればいい影響を与えてあげて下さい。
あなたが限界を感じているのであれば、自分の心に素直になっていいんですよ。
まとめ
自己中心的な人の育ちや特徴を見て、あなたの周りに同じような人はいませんでしたか?
人は育った環境や経験によって性格が確立されていきます。
実は奥底に抱える何かがあるのかもしれませんし、根深過ぎてどうすることもできない人もいます。
全てを理解することは不可能ですが、良い関係性を築いていきたいと感じるのであれば相手を変えられることもできるかもしれません。
関わりたくないと思っているのであれば、あなた自身を大切にしてくださいね。