職場において部下や業務を管理し、士気を高めて業績を伸ばすことが上司の務めとなりますが、それらを円滑にできている現場は実際どのくらいあるのでしょうか?
管理能力のない上司の元で働く部下にとっては、違和感やストレスを感じていることもあれば、管理することの本質を理解できておらず、チーム力や業績に伸び悩んでいる上司もいることでしょう。
この記事では、管理能力のない上司が社内に存在することでどんな影響があり、どんな末路を迎えるのか解説していきます。
最悪な末路を迎えないためにも、上司・部下双方の視点で現場の状況を振り返り、改善するべきことを実践してみましょう!
管理能力のない上司の特徴10選

では、管理能力のない上司とはどのような特徴があるのか一例を挙げていきます。
上司の性格や仕事に対する姿勢は人それぞれですが、恐らくいずれかのことが当てはまるでしょう。
部下として業務が円滑に進まないことでお悩みの方、上司の立場となるが管理能力に不安を感じている方は、これらの問題をどう改善していくべきか一緒に考えてみましょう。
部下の意見を尊重・理解しようとしない
管理能力のない上司の中には、これまでの経験を強要し、部下の意見を尊重・理解しようとしないタイプがいます。
部下としては、「新しいやり方を導入したい」と作業効率や業績を上げるのために提案してみても「それよりもこのやり方が絶対正しい」「今までのやり方で問題はない」と意見に耳を傾けようとしないことがあります。
それによって長い間、社内システムが変わらぬままで新しいチャンスを逃していることがあるはずです。
「新しいことをするための準備などが面倒」「リスクを恐れている」「経験のない部下の意見は参考にならない」といった考えを持っていることでしょう。
それによって部下側としては、不満やストレスが蓄積してしまうものです。
マルチタスクが苦手
会社全体と個々のスケジュール、部下の現状把握や指導に加えて自身の業務も遂行しなければいけないのが上司の務めでもあります。
しかし、マルチタスクが苦手で複数の作業や管理が苦手であると、現状把握ができず適切なタイミングで部下に指示やフォローができない、スケジュール通りに目標が達成できないといったことが発生することがあります。
部下の混乱を招くだけでなく、作業が遅れて期日が守られなければ、取引先や上層部からの信頼を失ってしまう可能性もあります。
他責思考で責任感がない
部下のミスを補うこと、責任を背負うということが人の上に立つ者の使命でもあります。
しかし、責任を逃れようと言い訳や知らないふりをすること、部下や相手側に全ての責任をなすりつけるような他責思考で責任感のない上司は部下や相手先からの信頼は得られないでしょう。
上司となる以上、責任感があり頼れる姿を見せることが必要なのです。
明確な指示ができない
部下に対しての指示内容が抽象的で明確な指示ができないことで、部下の混乱を招きます。
「いい感じにまとめておいて」「前と同じ感じでいいよ」といった伝え方によって、部下は上司の意図が読み取れず、不安や迷いが生じることで生産性が低くなることがあります。
また、仕事の結果においてのフィードバックも具体的で部下が理解しやすい伝え方をしなければ、改善点が分かりづらく、ただ指摘だけで終わると部下は委縮し、社内の空気感も重くなり、挑戦しにくくなってしまうことがあります。
優柔不断で意思決定ができない
上司の立場になると様々な決定事項を求められますが、優柔不断で意思決定ができないことで業務の停滞や遅延を引き起こすことがあります。
上司の権限が必要な場面において、回答や承認などが得られないことで部下は上司の判断を待つしかできず、次の作業に移れずただ時間を無駄にしてしまうのです。
的確で迅速な対応ができない上司に対して混乱と苛立ちを感じる部下が増えるだけでなく、会社の信用問題にも繋がってしまうこともあるでしょう。
感情的過ぎる
部下に指示や指導において、感情に左右されずに冷静な判断が求められます。
上司が感情的であると、その時の感情で発言や指示に一貫性がないものになり部下の混乱を招くことや、ハラスメント要素があることで部下が委縮し、モチベーションやパフォーマンスを低下させてしまう要因にも繋がります。
感情コントロールができ、常に安定した発言や態度を貫いていかなければ部下からの信用を得ることはできないでしょう。
否定的な思考や発言が多い
部下の提案や性格、能力などに対して否定的な発言が多いことで業績の低迷や部下のモチベーションを下げる要因となります。
意見を尊重することや前向きな発言、労いの声掛けなどもなく、ただダメ出しだけを繰り返すだけでは、部下との信頼関係も生まれず、部下自身の主体性が失われて業績に直結してしまうことがあります。
上司であっても部下の支えがどれだけ大きいものかということも理解する必要があります。
過干渉過ぎる
部下に任せた業務に対して、過剰に報告の要求や逐一指示に回り、過剰な管理をし過ぎている人もいます。
こういった行動を取るのも、管理の履き違えや部下への信用をしていないからなのでしょう。
過剰な管理をすることは、部下にとっては監視としてみなされ強いストレスを感じてしまうものです。
上司の過干渉によって、部下は上司の顔色を伺うことや指示を待つ自発性のない人になることになってしまう可能性があります。
コミュニケーション能力が低い
上司という立場上、多くの人とコミュニケーションを取る機会があるものの、指示が分かりづらい、情報共有がされず意図が読めないと言ったことがあることで業務に支障が出てしまいます。
また、近年ではハラスメント問題を恐れて部下とのコミュニケーションを避けがちになってしまっているタイプも多く、上司としての機能が働いていない人もいます。
部下の教育やチームをまとめることをするためには、コミュニケーション能力は必須といえるでしょう。
仕事を抱え込み過ぎる
部下を信頼して仕事を任せずに、自身で仕事を抱え込み過ぎてしまう人もいます。
一見仕事ができる上司に見えたとしても、結果的に部下の成長機会を奪ってしまっているのです。
自身の業務に追われてしまうことによって、部下への指示や指導などに費やす時間が減ることで生産性を低下させてしまう問題にも繋がってきます。
「自分でやった方が早い」「まだ〇〇にはできない仕事だ」と考えずに部下を信頼して任せることも必要なのです。
上司として管理や指示、指導に加えて自身の業務と多くのことが求められますが、これらのことをすることで部下にとっては「管理能力がない上司」「厄介な上司」と化してしまいます。
部下からの信頼を得ることができなければ、生産性の低下や業績の悪化にも繋がるからこそ迅速な改善が求められるのです。
管理能力のない上司が迎える末路とは?

管理能力のない上司の発言や行動によって、部下との関係や業績だけでなく全ての問題が自分に降りかかってくる末路を迎えてしまうことでしょう。
これらの末路を迎えてしまう前に、迅速な対応や改善をしていきましょう。
コミュニケーションが減る
上司に対して部下は「もう上司に何を言っても変わらない」「感情的になるから話すのが怖い」と不満や恐怖心を持ちコミュニケーションがグッと下がりやすくなります。
上司から声を掛けたとしても、業務上の会話だけに留め、ちょっとした雑談やプライベートな話などをしてこなくなることでしょう。
結果として、孤立しやすく、頼られる存在ではなくなっていることにいずれ気付くことでしょう。
信頼関係が崩れる
部下を引っ張る立場となる上司が管理能力がないことで、「相談したところで無駄だ」と感じる部下が増えることや業務負荷が重い者とスキルアップにもならない単調な業務ばかりになる者が発生し、上司に対する不信感や不満、無気力感を与えてしまいます。
それによって報連相が減ることやチームの雰囲気やバランスが崩れていくことがあります。
一緒に同じ方向を向いて業務を遂行できなくなり、一度崩れたバランスを立て直すことが難しくなるでしょう。
生産性の低下のよる業績の悪化
部下への的確な指示や指導ができない、部下からの信頼がない状態での業務を続けてしまうことで、生産性が低下し、結果的に業績の悪化にも繋がりかねません。
部下の士気が下がり、業績が悪化したこと全てにおいて責任が求められることも考えられます。
最悪の場合、上層部から管理能力がないとみなされ今のポジションから外される可能性もあるでしょう。
優秀な部下が離職する
管理能力がないことで、部下のモチベーションを下げることや優秀な部下が知識やスキルが習得できないと判断し、離職していくこともあります。
優秀な部下を失うことで、今後の会社の業績を下げることや人材育成の計画が大きく崩れてしまう可能性も考えられます。
部下にとって信頼できる上司が存在すること、成長できる環境が必要不可欠になるため、少しでも自分にとってメリットを感じられなければより良い会社に転職したいという考えになるのも当然のことなのです。
キャリアアップが難しくなる
部下の士気が下がり、業績が悪化することで、上層部からの評価が下がればキャリアアップは難しくなるでしょう。
自分のポジションを理解せずに部下時代と同じような業務の仕方を続けていれば、いずれ部下が上司になる日が来ることも当然考えられます。
そんな状況に居づらさを感じて転職を考えても、年齢が上がれば再就職が難しくなり、金銭面での問題も抱えてしまう末路を迎えてしまう可能性もあるでしょう。
管理能力がないままでいることで、最終的に全ての問題が自身に降りかかってくる末路を迎えることになってしまいます。
だからこそこのような末路を迎えないためにも、管理能力を高めていく必要があるのです。
管理能力を高めるためには?

管理能力がないのに今のポジションになったとしても、まだいくらでも能力を高めることはできます。
そもそも上司になってみなければ、その立場の難しさは分からないものです。
失敗や経験を経て少しずつ管理能力を身に着けていけば、部下との関係や業績が今よりもグッと上がっていくことでしょう。
管理能力について学ぶ
一番重要なことは「管理」という意味の本質を理解しなければいけません。
「管理」という言葉に縛られがちになってしまいますが、そもそもの目的は部下を育てることや部下の士気を上げて業績を上げていく目標に向かい導いていく、業務のプロセスやシステムの維持や改善をするということが大前提となります。
組織においてその道しるべを作っていくことが上司の務めであるからこそ、その本質を理解しなければいけません。
上の立場になったからこそ初めて知るものもきっとあるはずなので、マネジメントやリーダーシップについての本から学ぶことやセミナー出向くなどして、知識を増やすことも大切なことなのです。
管理ツールを利用する
スケジュールや業務状況を把握するために管理ツールを利用すると明確です。
口頭でのやり取りの場合、忙しさに追われて忘れてしまいがちになることやミスを見逃すといったことが起こりがちです。
上司と部下が共有し合うことでそれぞれが状況把握やデータや数値化されたものを見える化しておくことで、徹底した管理やスムーズな業務に取り組むことができます。
部下の意見に耳を傾ける
これまでの知識や経験だけに頼るだけでなく、部下の意見や提案にも耳を傾けることが大切です。
否定的な発言によって部下のモチベーションを下げてしまうだけでなく、有益な意見を逃してしまい、業績を大きく左右させてしまう可能性もあります。
「若いから」「まだ経験が浅いから」「自分の意見が正しいから」と考えずに、「真剣に考えてくれている証拠だ」「自分にはない新しい発想だ」とポジティブに考えてみて、意見や内容を具体的に深掘りして意見交換をすることはコミュニケーションとしても有意義な時間にもなるのです。
部下側からの視点で自分を見てみる
上司に立つ前に、部下の経験もしてきたからこそ部下側の視点で自分を見てみることも大切です。
自分の上司がどんな存在であったか?いい経験・嫌な経験を思い返してみてみると、部下にとって自分がどう映っているのかがきっと少しは見えてくるはずです。
・相手が理解しやすい伝え方をしているか?
・感情的になってしまうことがないか?
・正しい判断と決断ができているか?
・部下を正すだけでなく、評価もしているか?
・責任逃れをするようなことをしていないか?
上司に相談してみる
上司の立場になってみなければ分からない苦悩やストレスがあるものです。
だからこそ自分が尊敬できる上司に相談してみることで何か有益な情報を得ることができるでしょう。
部下にはこぼせない弱さや本音を吐き出してみることで、自身のストレスの解放にも繋がることでしょう。
同じ苦悩を通ってきた人だからこそどう乗り切ってきたのか?自分には何が足りていないのか?と冷静に考えて改善に努めてみると良いでしょう。
仕事を抱え込まない
部下を信頼し、業務を任せることも大切です。
自分でやった方が早くて確実だとしても、部下の成長機会を失わせてしまえば将来的に会社全体の業績を停滞させてしまうこともあります。
部下を育てて業績を上げることも上司の義務であるからこそ、一人で仕事を抱え込まないようにすることが必要です。
管理能力を上げるためには、自分自身・部下・会社の業績と全てに置いた状況を冷静に分析して改善点を見つけていくことです。
上司という立場になったからこそ初めてのことに対してうまくいかずに失敗することがあってもそれも経験と捉えて前向きな姿勢を向けていくことが大切です。
まとめ
管理能力のない上司の元で働く部下と管理において本質を理解できていなければ、最悪な末路を迎えてしまう可能性があるからこそ、今何をするべきか俯瞰して考えることができたでしょうか?
上司という立場になって、初めて経験することや苦悩があるのは当然のことです。
部下からの信頼を得ることでチームの結束力が上がり、正しい判断と決断によって会社全体の業績や士気が上がっていきます。
この記事から改善するべき部分を見つけられたのであれば、すぐに実践して今の状況を打破していきましょう!
