「日本人ってとにかくサービス精神が強くて、人に対してよく気が利く人が多いよね!」
これは筆者が国内・海外で出会った外国の方に何度も言われた言葉です。
その言葉に嬉しい気持ちもありましたが、日常に目を向けるとそうでもないと思うこともあります。
人に思いやりを持つ人もいれば、気が利かないなと思う人に出会うことはありませんか?
なぜこのような違いが出るのか?育ちの違いによって影響するものがあるのか?と考えてみました。
この記事では、気が利かない人だと思ったエピソードを元に、育ちの環境についても深掘りしてみました。
周りにいる人に対してイラっとした、がっかりしたなんて経験のある方はこの記事を参考に今後どう付き合っていくべきか何かヒントが得られるかもしれません。
気が利かない人だと思った瞬間は?
ではさっそく「この人、気が利かないわ…」なんて感じたことがある方の体験談についていくつか紹介していきます。
筆者も同じような経験をしたことがあるので、大きくうなずくこともありました。
これらの体験談、あなたにも経験がありませんか?
「気が利かないなぁ…」と感じるシーンが様々ですが、皆さんはどう感じますか?
もしかしたら気にならない方もいるかもしれませんが、筆者も似たような経験をしたことがあるので何だか納得しました。
どちらかというと「気が利く」と言われるタイプではあるので、なぜ気が利く人と気が利かない人とこんなにも違いが出るのか不思議に感じるなと思うこともあります。
もちろん人それぞれの感覚や性格の違いがあるのは当然ですが、もしかしたら育った環境が一番大きいのではないかと思いました。
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気が利かない人の育ちの特徴とは?
体験談を見て「あるある!」と感じた方もいらっしゃったかと思います。
では、そんな気が利かない人はなぜそのような思考や性格になったのでしょうか?
恐らく多くの人格形成の元となる、育ちの環境や経験が元になっているのかもしれません。
もちろんこれらが全てではないですし、このような育ちの経験でも気が利く人もいるため、決めつけてしまうのはよくないことですが影響を受けたという人も少なからずいることでしょう。
また、現在子育て中の方がこの記事を読まれているのであれば、いつか将来自分のお子さんが「気が利かない人」だなんて言われないように少し家庭環境について改善すべきところがあれば見直すヒントにもしてみて下さいね!
愛情不足だった
人に優しさや気遣いを向けられないのも、愛情不足だったことが挙げられます。
親や祖父母、兄弟姉妹などと関係性が軽薄である家庭環境で育つことによって、愛情表現が欠けてしまうのです。
気が利く人は、相手が喜ぶであろうことを率先的に行うことや困った人への手助けをすることがありますが、それらは愛情があるからこそなのです。
親からの愛情があまり注がれなかったことで、人に対しての思いやりを向けるという考え方があまり備わらなかったのでしょう。
過保護な環境
親があまりにも過保護で、何でも親が子供のことに対して先回りして手を掛けてしまうことで「誰かがやってくれる」「自分からやらなくてもいい」というような考えをもってしまうこともあるのです。
子供に対して何でも親がやってあげたくなる気持ちは理解できますが、自らの考えで行動を起こすことができないと甘えや傲慢さがある性格になってしまいます。
その人格がそのまま大人になってしまっても変わることがなければ、後々大変な思いをするのは子供本人となることもあるのです。
「可愛い子には旅をさせよ」という言葉があるように、子供の気持ちを尊重して時に大変なことも体験させなければ、何も考えられない大人になってしまうのです。
親と過ごす時間が少なかった
共働きや離婚などによって親と過ごす時間が少なかった環境だった方も該当することがあるようです。
親と会話する時間がなければ、親の教えが伝わらなかったり、親が子供の考えを理解することができないなど双方においてズレが生じることもあります。
分からないことがあっても親に話す時間がない、我が子なら大丈夫だと思いこんでいるなど、一緒に過ごす時間が少ないからこそお互いのことが見えなくなったまま時間が経過してしまうこともあるのです。
どんなに忙しくても、親子間での会話は教育・愛情・意思疎通など様々なことに対して大切な時間なので意識的に会話時間を作る必要があるでしょう。
自分のことは自分でという教育
教育方針が「自分のことは自分でやる」という考えである家庭環境で育つことで、自立心が芽生えるため良いことではありますが、時にそれが周囲にとっては「自己中」「協調性がない」と感じ取られてしまうこともあります。
自分のことだけをフォーカスしてしまうため、他人の事は自分には関係がないと考えてしまうこともあるからです。
責任感を持って自分のことは全うすることができるので、本人の問題が周りに影響することは少ないですが手助け精神や気遣いが身につかないことで気が利かないと捉えられてしまうこともあるのです。
親の価値観
親が協調性がないことや人に対して気遣いある行動をしない場合も、子供に影響することがあります。
親は子の鏡となり、親の行動がお手本となってそれが基準として備わってしまうのです。
恐らく親の周りの友人や職場関係の人もきっと親に対して「気が利かない人」だと思われているのかもしれません。
もちろん、その姿を反面教師として人に対して優しい心遣いができる人もいます。
しかし家庭環境や親の価値観が子供に大きく反映してしまうことも事実なのです。
期待されなかった
親から期待されない言葉や態度によって自信がなくなり「誰かのために何かをすることで喜ばれる」「自分は人の為にならない」など自己肯定感や自己効力感がなく育った方もいます。
他の兄弟姉妹と比べられたりすることでも劣等感を感じてしまっていることもあるでしょう。
そういった発言や態度から人の為に何かをすることを始めから諦めてしまっているのです。
もしかしたら、そんな人の中にも「誰かのために何かをしたい」と思っていても、臆病な気持ちが邪魔をしてしまったり、周りから「気が利かない人」だとすでに思われてしまっている状況を変える勇気が出ないのかもしれません。
苦手・嫌いなことを避けて通ってきた
人には誰でも苦手なことや嫌いなことはあるでしょう。
失敗して親に怒られないようにするために得意なことだけをしてきた、嫌なことは親や周りにいる人に任せっきりにして怠け癖がつくこともあります。
チャレンジ精神や責任能力が低くなるため、人に対して配慮する行動も起こしにくくなるのです。
誰かが何かに対して努力していることに対して手助けしようという精神が欠け、見てみぬふりをしていることもあるのです。
競争心がない
人よりも成功したい、勝ちたいと競争心がなく育ってきた人は、周りからの評価を求めたり、自分をよく見せようとすることがなく自ら行動を起こすことがあまりないでしょう。
比較され過ぎたことで闘争心を失ってしまったり、怒られたり注意を受け過ぎて自信を喪失したなんて過去があったのかもしれません。
わざわざ人に気を遣ってまでよく思われようとしなくてもいい、媚を売るようなことをしてまで成功を求めていないという冷めた考えをもっていることもあるかもしれません。
何事にも熱意がなく、平坦な状況を維持していればそれでいいので人に配慮のある行動を起こすことがないのです。
コミュニケーション不足
家族や友人とのコミュニケーションを取る時間が少ないことや苦手意識を持って育った方は、人の感情や考えを汲み取ることも難しいようです。
人のことを理解できないからこそ、気が利く発言や行動を起こすことができないのです。
コミュニケーション能力が備わらなかったため、自分の思いを伝えることもしづらく周りから誤解されやすいこともあるでしょう。
単独行動を好む方やいつも同じ人とばかりしか過ごすことがないと、表現力や理解力も幅が広がらず、新しく出会った方への対応をどうしていいのか分からないと感じていることもあるのかもしれません。
マナーが身につけられなかった
親が放任主義であったり、親がモラルがない環境で育ったことによって、マナーやモラルなどが身につかなかったという方もいます。
もちろん、そんな環境でも周りの人の行動や学校での教育によって自ら学ぶ努力をした方もいます。
ただ、周りに目を向けずに自己中心的な考えや親の行動を模範としてしまった場合、気が利く行動ができないことに繋がります。
育った環境の当たり前が常識だと思って行動してしまうこともあるので、周りとの価値観のギャップが大きく生じてしまうのです。
人に興味がない
家族とコミュニケーションを取らないことや家族関係が悪かった、学校で積極的に友達と交流をしなかったなど人との関わりを避けたり、興味を持てない性格となった方は人に対しての配慮が欠ける行動や発言をしてしまうことがあります。
一人でいる方が楽、周りに気を遣うのが面倒だとドライな感覚を持っていることもあります。
ふいに人を傷つけるような言葉をストレートに伝える、困っている人がいても見てみぬふりをするなんてこともあるでしょう。
また、シゾイドパーソナリティ障害や統合失調質パーソナリティ障害などがある可能性もあるかもしれません。
トラウマなどの問題
家庭内や人間関係での問題がトラウマとなり、人との距離を保っていることもあります。
虐待やネグレクト、いじめなどの問題が人との関係に恐怖心を抱かせてしまっているのです。
変に気を遣い過ぎて空回りしてしまったり、恐怖心から人を避けようとしているのでしょう。
様々な問題がトラウマとなり今も苦しんでいるのかもしれません。
家庭環境や人間関係によってうまく人との距離感が掴めなくなったり、周りとは少し違う価値観がその人の人格を形成したのでしょう。
育ちの環境によって人の気持ちが分からない、自分がどうしたらいいのか分からないなんてこともあるのでしょう。
また、気が利かない発言や行動を繰り返すことでさらに悪循環となってしまっている場合もあるのでしょう。
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気が利かない人とうまく関わるには?
気が利かない人は、正直なかなか変わることが難しいこともあり、周りにいる方はイラっとすることやがっかりすることもあるでしょう。
根本的に人を変えることは簡単ではないので、思考や視点を変えてみることや関わり方に変化を生み出すことで少しはストレスを軽減させることもできるかもしれません。
もちろん、いつか相手が何かをきっかけに周りに気を配るような言動をするかもしれませんので、いくつか実践してみてはいかがでしょうか?
期待を向け過ぎない
そもそも「人から何かをしてもらう」「これくらいのことはしてくれるであろう」という期待感を持つのを減らすことが大切です。
その期待感というのも、こちら側の勝手な都合や考えであることも事実で、がっかりしたりイライラする気持ちは自分が期待し過ぎた結果ということにもなるのです。
相手との信頼関係や意思疎通がしっかりできているのであれば違いはあることもありますが、あまり期待を向け過ぎないことも大切でしょう。
また、何かして欲しいことがあるのであれば素直に予め伝えておくといいですね!
感謝の気持ちを伝える
気が利かないと思っていても、これまでに何かしてもらっていることはきっとあるでしょう。
どんな小さなことでも相手から何かしてもらった時は、必ず感謝の気持ちを述べることが大切です。
「これくらいのことしてくれて当然」という気持ちでいるよりも、「え!もしかしてこれやってくれた?ありがとう!」「すごい気が利くね!助かるよ!」と大袈裟だと思うくらい感謝を伝えても相手も自分も気分は悪くなりません。
人から感謝されることによって、意欲的に行動をし始めたり、自己肯定感が高まることもあります。
また、どんな小さなことでもコミュニケーションを取ることで良好な人間関係に変化していくこともあるので、是非簡単なことなので今日から始めてみて下さいね!
細かく理解させる
気が利かない人はマニュアル通りだったり、自分が気が済めばそれでいいという考えをもっていることもあります。
気を利かせてほしいと思うことがあるのであれば、始めから細かく理解させることが大切です。
「これやっておいて」だけ伝えるよりも「この部分を〇〇して、それができたら〇〇しておいてくれると助かる!」と具体的に伝えることであなたが求めることも、そのまま伝えておけば良いでしょう。
例えは、職場での指導や伝達においては細かく伝えておくことで、その後のフローや社内や取引先との関係性などにも大きな違いが出ることになるでしょう。
他にも、恋人や夫婦間でも、お互いの気になることや生活に置いてのルールを明確にしている方たちは良好な関係性を築いているようですよ!
コミュニケーションを図る
人それぞれ視点や考え方は大きく異なるのは当然です。
とにかくコミュニケーションを図り、相手をもっと知ることも大切でしょう。
気が利かないことがあっても、もしかしたら他に優れた才能や個性があるかもしれません。
「気が利かない」と勝手にイメージをつけ過ぎず、もっと別の角度から見て見ることや相手を知ることをしてみて下さい。
また、自分が気が利く人だと思っていても、周りからしたらそうではない場合もあります。
自分を知ってもらうことをするのも大切です。
仲が深まれば自然と分かり合える関係性になっていくかもしれません。
気の利くことを自分からする
気が利かないなと人に対して思うということは、普段からご自身も気の利くことをしていることでしょう。
普段から気が利くことをすることで相手に喜んでもらえることをすることで「自分もこういうことができるような人になろう」と見本になる姿を見せるのもいいですね!
また、自然に相手が喜ぶこと、手助けがサッとできる気が利く人としてイメージがつくことはあなたにとっても悪いことではありません。
いい行動も悪い行動も周りに影響し、連鎖することがあるので、なるべくならいい環境にさせるためにはいい行動を心掛けたいですね!
完全に割り切る
普段一緒にいる人であれば、気の利くことができるようにヒントを与えたり、自分の行動を見せて考えさせるチャンスはあるでしょう。
ただ、全くの他人の場合は完全に割り切ってしまうことが良いでしょう。
街中で会った人、店員さんなどに対してイライラしてしまうこともあるかもしれませんが「気が利かない人なんだな」程度に思っておけばいいでしょう。
もちろんあまりにも不快感を感じることがあれば、相手に素直な気持ちを伝えるのも大切です。
ただ、感情的になっていらぬ発言までしないよう、大人な対応を心掛けて下さいね。
気が利かないと思うのは、あなた自身の期待であり甘えでもあることもあります。
ただ、人には様々な価値観がありますし、育った環境も違いがあります。
普段近くにいる人であればコミュニケーションを取ることができるので、何かしら変化をさせるための対応策を図ることもできます。
全くの見知らぬ相手に対しては「気が利かない人だな」「普段から周りの人にもそうなのかもな」と割り切って気に留めないくらい余裕な心を持つことも大切でしょう。
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まとめ
気が利かない人ってなんでだろう?と考えても、なかなか答えが出ないこともありますがもしかしたら育ちの環境がそうさせた原因があるというのも事実です。
その人の人格形成において家庭環境や身近にいた人との関わり方によって、自分のことだけを考えがちであったり、視野が狭くなってしまっていることもあります。
ただ、ある意味自分に正直な生き方をしているので本人はそれで満足していることもあるかもしれません。
しかし多くの人は気が利く人に対してプラスのイメージが湧く為、出来ることなら相手のことを思える優しい心を持った人であることのが良い人間関係や本人の気持ちの余裕にも繋がるでしょう。
気が利くことをしてもらうという期待感を強く持つよりも、うまく周りにいる人とバランスを保ち、いい関係性が築けるような毎日が送れるようになれるといいですよね!