仕事や子育てなどがひと段落して、ふと「最近誰とも連絡取ってないかも…」「人との関わりが減ってなんか寂しい…」と感じることはありませんか?
60代くらいになると自由な時間が増えるものの、昔ほど遊べる友達がいない寂しさを感じている女性は実は少なくはありません。
この記事では、年齢と共に友達がいない状況になる理由や60代女性の友達の作り方、寂しさを感じにくくする過ごし方などについてお話します。
もし、あなたが同じ状況や思いを感じているのであれば是非最後までご覧ください。
友達がいない60代女性はめずらしくない?

内閣府が発表している60代~80代を対象とした「令和2年度(第9回)高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」の友人・知人との交流についてのデータを紹介します。
人と直接会って話をする頻度は?
同居の家族やホームヘルパーなども含めて「普段どのくらいの人と直接会って話をするか?」という質問に対して、前回調査と比較してみると「ほとんど毎日」の回答は第8回(平成27年)86.5%から第9回(令和2年)71.9%と減少しており、他の国も同様に減少しています。

出典:内閣府「令和2年度(第9回)高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」
男女別で見ると、約7割が「ほとんど毎日」と回答するものの、同居の家族やホームヘルパーが含まれていなければ恐らくもっと低い回答だったのではないかと予想されます。

出典:内閣府「令和2年度(第9回)高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」
同居の家族以外に頼れる人は?
病気や一人ではできない作業などに出くわした時に、同居の家族以外に頼れる人はいるのか?という質問に対して、別居の家族や親族が大半を占めていますが、男女全体で見ると次に多いのは「頼れる人がいない」と回答がありました。
友人や近所の人などに頼れる方も少数いますが、気を遣ってしまうことや交流がなく頼れないことが要因なのかもしれません。

出典:内閣府「令和2年度(第9回)高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」
近所の人たちとの付き合い方は?
近所付き合いに関する質問では、「外でちょっと立ち話をする程度」が多く、次に「物をあげたりもらったりする」と回答があるものの、深い付き合いがあるような関係が少ないような印象が感じられます。
地域性や近所の人との年齢の違いなどによっても交流の違いがあるかと予想されます。

出典:内閣府「令和2年度(第9回)高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」
親しい友人の有無は?
友人関係についての質問では、女性は「同性の友人がいる」に半数が回答していますが、男性は「いずれもいないや分からない」が半数を占めていました。
男性と女性とのコミュニケーション力の違いや定年後の生活スタイルなどで差が出ているのかもしれないですね。
また、日本と海外での回答の違いも興味深いなと思うことがありました。

出典:内閣府「令和2年度(第9回)高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」
調査結果を見て、男女差や国別の差は興味深いものがありますね。
60代以上の方の交友関係を見てみると友達との交流が少ない方やいないと感じている方も一定数いるため、寂しさや孤独感を抱いている方は珍しいものでもないのです。
年齢と共に友達がいなくなる理由

年齢を重ね60代頃から友達がいないと感じ始める理由とは一体何なのでしょうか?
これまでの生活の中で、人間関係に変化があることでいつの間にか一人で過ごしている時間が多くなってきたと感じている理由としてこれらが当てはまっていませんか?
生活スタイルの変化
今まで仕事や家庭に対して時間を費やしてきた中で、いつでも友達に会うことはできたかもしれませんが忙しさによって「また会えばいい」と後回しにしてしまい、いつの間にか疎遠になった方が一定数いませんか?
そんな時間を過ごしてきて、子育てが落ち着いたり、定年を迎えて生活スタイルの変化、親の介護や孫の世話などがあることでより一層人との関わりが減ってしまうこともあり、いつの間にか「気軽に会える友達がいない」と感じる瞬間がある方はきっと多いことでしょう。
価値観や興味の変化
若い頃に仲良くしていた友達でさえも、仕事、結婚や子育て、金銭感覚、生活リズムなどの価値観や優先順位が変わることは自然なことで、特に不仲になったわけでなくても関係が途絶えてしまうことは誰にでもあります。
年齢を重ねると共に、自分の価値観や興味に対するものが定まってきたりすることで、それらを共有や共感し合える友達が減ることもあり、徐々に交友関係が狭まっていく傾向もあるのです。
エネルギーの不足
若い頃であれば、多少の疲れを感じていても人と会うことや外に出ることができたかもしれません。
しかし、60代頃になると「出掛ける準備が億劫になる」「人と会った後ドッと疲れが出る」と感じることはありませんか?
友達と会いたくないというよりも会うための気力や体力などエネルギーが不足してしまっているケースはよくあることでしょう。
これは相手も同じように感じている場合もあり、自然と会う頻度が少なくなり、いつの間にか会わなくなっているということもよくあることなのです。
遠慮による疎遠
相手のことを考えすぎて、なんとなく誘うことを遠慮してしまうことはありませんか?
「親の介護で忙しそうだし迷惑かな?」「しばらく連絡取ってなかったのに急に連絡したら困るかな?」など相手を思いやる気持ちが強いがゆえに、誘うことや連絡することがしにくくなってしまったという方も多いでしょう。
人に気を遣い過ぎてしまう性格の人は、遠慮がきっかけで疎遠になりがちで、深い関係になりづらくなることも今までに何度か経験したのではないでしょうか?
単調な生活
毎日同じことの繰り返しで、会う人や行動範囲が定まり、単調な生活を送ることも友達がいないと感じる要因です。
新しい人に出会うことやいつもと違う場所に出向くことで出会いに繋がることがあるため、何か違うことをしてみるのも友達を増やすチャンスになります。
もちろん無理に友達を多く作ろうとすることを目的とする必要はなく、単調な生活に何か刺激を与えることだけでも気持ちの持ち方が変わるきっかけにもなるはずです。
女性ホルモンの影響
閉経前後に起こる更年期を経て、60代になっても自律神経が乱れている状況が続く方も少なくありません。
もう更年期は終わったと感じていたとしても、なんとなくイライラしたり、人付き合いへのしんどさや孤独や将来への不安を感じて気分が落ち込みやすくなるのはホルモンバランスなどの影響があるかもしれません。
自分の状態を冷静に見つめ直してみることで、人間関係の悩みに対して気持ちを軽く感じることができるかもしれません。
60代になると生活スタイルや自分の考え方が固定化されることがあるため、今の自分に合う友達が増えるどころか減ってしまうことがあります。
単調な日々を過ごすことで寂しさや不安を感じる方がいるのはこういった背景が影響していることがあるでしょう。
まだこれからの人生を少しでも変えたいと思うのであれば、今の生活スタイルに変化を与える必要がありそうですね。
60代女性でも友達は作れる?

友達がいないと感じることや単調な毎日から少しでも変えたいと感じるのであれば、何か新しいことを始めてみるといいでしょう。
60代からでも始められることはいくつかあるため、あなたができそうかなと感じるものから一歩踏み出してみることをおすすめします。
仕事を始める
定年退職をした方や今まで専業主婦だった方などは、一日の時間に物足りなさを感じる場合は仕事を探してみるということも考えてみましょう。
働きに出ることで、お金を稼ぐこと、家で過ごす寂しさが和らぐ、職場で出会った人とコミュニケーションを図るなどメリットも多いことがあります。
60代女性でもまだまだ雇用してくれる企業もありますし、フルタイムが難しくてもアルバイトやパートを探すことを検討してみてはいかがでしょうか?
習い事を始める
習い事を始めてみるのも友達作りのきっかけになることがあります。
共通の趣味嗜好の人が集まるからこそ、価値観が合う人と出会えたり、初めての人と会話をすることが苦手でも趣味の話題から会話が広げていくことができます。
インターネットだけでなく、地域の情報誌などにも掲載されているため、気になるものがあれば気軽に体験をしてみて、やってみたいなと思えるものがあれば是非参加してみるといいでしょう。
地域イベントやボランティアに参加する
地域イベントやボランティアに参加してみるのも友達作りに役立つことがあります。
住んでいる地域に関することや人のために役立つことの活動をすることでやりがいが感じられ、共通の意識を持った人と交流をすることで深い関係になれることもあるでしょう。
様々な年齢層と触れ合うことができたり、近所の方との交流によって何か困った時に助け合える関係になれることもあります。
SNSを利用する
60代でもSNSを利用する方が増えており、これを機にSNSを活用してイベントやコミュニティに参加してみるのもおすすめです。
趣味など好きなジャンルでのコメントのやり取りの中で仲良くなれるきっかけになる場合もありますし、あなた自身のこれまでの経験や知識を生かしたアカウントを作って発信するのも日々の楽しさに繋がることでしょう。
地域や年齢も限定されないため、幅広い出会いに繋がることにもなるでしょう。
使い方が分からなければ、家族や友達に聞いてみて少しずつ慣れていけば大丈夫です。
しかし、SNSでのトラブルも多発しているため、個人情報などの扱いや儲け話などうまい話には十分注意し、安全に利用することも意識しておきましょう。
友達の繋がり
友達の繋がりを大切にすることも必要です。
今仲良くできている人から紹介をしてもらい、交流の輪を広げてみるのもいいですし、昔の友達に連絡してみて久しぶりに会ってみることでまた以前のような関係になれることもあります。
同世代だからこそあなたと同じような状況に悩みや寂しさを感じている方もいるかもしれないので、あなたから行動がいいきっかけになることもあるのです。
デイサービスを利用する
要介護認定を受けていることが原則になることがほとんどですが、デイサービスを利用してみるのも交流の場を持つきっかけになります。
体操や創作活動などのレクリエーションを通して、仲が深まりやすくなるだけでなく、脳の活性や健康状態の変化が表れることがあります。
多くの利用者は居住地が近いこともあるため、仲良くなった方と気軽に会える友達になれることもあるかもしれません。
60代女性がこれから友達作りをする場合、これらのことをしてみることで出会いに繋がることがあります。
あなたと同じように友達が欲しいと感じている方もきっといるはずなので、あなたから一歩踏み出してみてはどうでしょうか?
深い関わりにならなくても、誰かと会話をすることや毎日の過ごし方に違いが出ることで孤独感が和らぐかもしれません。
友達がいないこれからをどう向き合う?

友達作りをしようとしてもなかなか仲良くなれる人がいない場合もありますし、無理して友達作りをするのもしんどいと感じてしまう方もいるかもしれません。
友達がいない状況でも、少しでも心が穏やかでいられるようにするために日々の過ごし方の工夫や気持ちの持ち方を少し変えてみるだけでも違いがあるものです。
趣味などに没頭してみる
一人の時間をより豊かにするために、何か好きなことや趣味などに没頭してみましょう。
誰かに気を遣うことなく、自分のペースで出来るからこそより充実した時間を過ごすことができます。
お気に入りの場所で読書をする、美術館巡りをする、手芸など作品を作ってみる、一人旅をしてみるなど好きなことをすることで日々の充実度が変わってくるでしょう。
小さな目標を持つ
毎日単調な日々を過ごすよりも、一日の中で何か小さな目標を持って過ごす意識をしてみるのも良いことです。
毎朝30分歩く、いつもと違う料理に挑戦してみる、一つの場所をしっかり掃除する、脳トレドリルを〇ページ挑戦するなど何か目標を持って過ごすことで一日の過ごし方が変わるだけでなく、達成感により気持ちが前向きになることがあります。
今まで後回しにしていたことややってみたかったことに挑戦してみることで、日々の単調さが感じにくくなることがあるでしょう。
日々の中で楽しい・嬉しいを見つける
一人で過ごすことが多いと気持ちが塞ぎがちになってしまうことがあります。
精神的な不安や不満などから少しでも気持ちを明るくするために、日々の中で楽しい・嬉しいと思えることに目を向けてみましょう。
近所でキレイな花を見つけたり、美味しい食事を過ごすこと、可愛らしい子供や動物の様子を見るなど些細なことでも「素敵だな」「嬉しいな」などポジティブな気持ちを持つことや人に挨拶や感謝の気持ちを伝えたりするなどをするだけでも心が穏やかになることがあります。
不満や愚痴などネガティブな思想や言葉を出すよりも、自分や周りが気分が良くなることに意識を向けてみましょう。
孤独と思うより自由だと捉える
一人で過ごす時間が長くなることや友達がいないと感じると「自分は孤独だな」と考えてしまうことがあるかもしれません。
しかし60代になって今までの人間関係の中で疎遠になった人に執着することや誰かといることが正解と考えずに「自由」を得たと考えてみたら気持ちが軽くなるはずです。
誰かのペースに振り回されることなく、自分らしくいられる時間を大切にしてみるといいでしょう。
人数よりも質にこだわった人付き合いをする
友達は多ければ多いほどいいかと考えてみると、実際そうでもないことはありますよね。
広く浅い関係よりも、自分らしくいられる友達が一人でもいれば十分ではないでしょうか?
たとえたまにしか会うことがなくても、お互いのことを分かりあえて、何でも話せる人がいるだけで心持ちが違うはずです。
人数にこだわるよりも相手との関係性の質にこだわった人付き合いを意識してみましょう。
自分を労わる時間を大切にする
これまで仕事や家庭など頑張って過ごしてきたからこそ、自分を労わる時間を大切にすることも意識しましょう。
何かの為に犠牲になってきたり、気を遣ったりとしてきた方は、無理をすることが癖になってしまっている場合があります。
60代になった今、これからの人生を自分のために行動してもいいのです。
無理に友達を作ることや周りと比較する必要もないため、自分の過ごしたい時間や自分の精神や体のことを第一に考えて労わってあげることも大切です。
もし、友達がいないと感じていたとしてもあなたらしく過ごせる時間を持てるようにこれらのことを意識してみると気持ちが楽になれるはずです。
60代になるとこれまでの経験や価値観によって、「普通」や「常識」というものに捉われてしまいがちになりますが、あなたが心地よいと思える時間を過ごしたっていいのです。
まとめ
60代以上の方を対象にした交友関係の調査を見ると、男性も女性も友達がいないと感じている方は一定数いることがわかりました。
年齢と共に価値観や生活スタイルが変わることは当然で、交友関係は狭まることは不自然なことではありません。
ただ、友達がいないと寂しさや孤独感に捉われてしまうとこの先の人生を楽しむことができません。
60代といってもまだまだこの先の人生があるわけですから、一人の時間も大切にしつつ、あなたのペースで新たな人や場所に出向いてみて素敵な毎日を過ごせるようにしてみて下さいね!
