50代を迎え、「昔みたいに楽しいと思えることが少なくなった」「人との接点が少なくなって寂しい」と多くの専業主婦が孤独を感じることがあるようです。
専業主婦に限らず50代くらいの年代になると環境の変化が訪れやすく、若い頃には感じなかった不安や寂しさが襲い、精神面や体調面にも影響する事があります。
孤独感から解放されるためにはその原因を探り、克服方法を身につける必要があります。
克服するための大切なポイントも紹介していますので参考にしてみて下さい。
50代主婦が孤独を感じる時

家庭環境や人間関係が良くも悪くも変化が訪れやすくなる50代。
周りが変わっていくのに自分の環境が変わらない専業主婦にとっては、その状況に寂しさや孤独を感じやすくなる傾向があります。
そんな気持ちが続くことで、自己肯定感が下がり、家に引きこもるなど悪循環に陥ってしまう主婦も多いようです。
もしあなたが何か寂しさや居心地の悪さを感じる時はこんな事が当てはまらないでしょうか?
家族関係の変化
20代、30代の頃は仕事や結婚、出産など何かと人生の中で大きなイベントを迎え、夫と協力しながら日々家事育児に励んできたことでしょう。
50代となるとこのような家族関係の変化が訪れる時期になるでしょう。
主婦として家庭に専念していた方は家族との距離感を感じることが重なると、急激に孤独を感じやすくなることがあります。
特に子供を中心にしていた主婦の方は「空の巣症候群」になりやすく、喪失感や無気力を抱える日々が続くことにもなってしまいます。
自分を後回しにしている
子供や夫のことを考えて日々行動している主婦はほとんどかと思いますが、家族の意見を優先させ過ぎて自分の本音が言えない状況が自身を苦しめていることもあります。
自分の気持ちを後回しにし過ぎていることに「自分の存在意義ってなんだろう?」と感じることがあります。
家族や夫婦仲が良くても本音が出せなくなっている癖がついてしまっているのかもしれません。
自分のことよりも相手のことを思うことは素敵なことですが、自己犠牲の蓄積によって寂しさや疎外感、自己肯定感の低下が孤独感に繋げてしまうこともあるのです。
友人との関係性が希薄になっている
学生時代の友人やママ友など仲良くしていた人でも環境の変化や価値観のズレなどで、以前のように気軽に連絡することがなくなってきたという人はいませんか?
久しぶりに連絡してみようかなと思っても、「ずっと連絡してなかったのに迷惑かな」と遠慮することでさらに距離感が生まれるという悪循環となってしまうのです。
若い頃は友人が疎遠になっても新たな出会いも多いことがありますが、50代となると出会いの場も以前ほどなくなり、本音で話せる人がいないと孤独感を強めてしまうのです。
社会との繋がりの減少
働きに出ている主婦の方は、社会との繋がりや仕事に対してやりがいを感じることがありますが、専業主婦の場合は限られた繋がりだけになってしまうこともあり孤独を感じることがあります。
仕事をしていないことにより「必要とされる場所がない」「自分にできることがない」と劣等感すら感じてしまうこともあるのです。
病気やケガをした時
病気やケガをした時に身近に頼れる人がいないということも孤独感を強めてしまうことがあります。
家族が仕事に出ていれば、自分一人で対応しなければいけない状況に不安やプレッシャーが圧し掛かります。
家族へのケアをする側になることはあっても、ケアされる側になることが少なく身体的にも精神的にも無理をしてしまうことが続いてしまうのです。
年齢によるホルモンバランスの変化
40代~50代頃になると女性ホルモン(エストロゲン)のバランスが変わりやすい時期になります。
30代をピークに徐々に女性ホルモンの分泌が低下し、精神面や体調に変化が表れます。
いわゆる「更年期障害」というもので、イライラや不安、体のだるさなどを感じやすくなり、ネガティブな感情により孤独を感じてしまうようになります。
また、シワやたるみなども目立つようになることで外見に対して自信を持てなくなり、外出を控えることも増えてしまうことで孤独感をより強めてしまうのです。
50代主婦が孤独を感じる瞬間や理由に対して、当てはまることはありませんでしたか?
30代、40代になかった変化や積み重ねてきたものによって孤独感を強めてしまうのです。
この状況が続いてしまうと、うつ病や認知症など様々な問題の原因にも繋がりやすくなるため、孤独感を克服する方法を見つけなければいけません。
50代主婦が持つ孤独感の克服方法

孤独は年代問わず感じるものなので、ネガティブになり過ぎる必要はありません。
しかし、今感じている孤独感を少しでも克服することが大切です。
これらの克服方法の中から、できることから始めて少しでも気持ちが軽く前向きになれるようにしてみましょう。
昔の友人に連絡してみる
少し疎遠になっていた友人に久しぶりに連絡してみましょう。
「ずっと連絡していなかったし…」と相手に遠慮しているのは相手も同じだったりすることもあります。
久しぶりの連絡に「私もずっと連絡しようと思ってた!」と実は同じように疎遠になっていた事に寂しさを感じて意気投合し、また以前のような関係に戻れるかもしれません。
会いたいと思う相手がいるのであれば、自らアクションを起こしてみなければ今と何も変わらないのでこれを機に連絡してみてはいかがですか?
趣味や習い事を始める
新たな趣味や習い事を始めてみることで、今までとは違った時間の過ごし方ができるようになります。
料理教室やヨガなど複数人が集まる教室であれば、好きなことを楽しむだけでなく趣味仲間ができることで孤独感からも解放されます。
習い事によっては資格取得により、仕事のキャリアアップや副業を始めるきっかけにもなるため、社会との繋がりや貢献度が上がり、自信が漲ってくるでしょう。
SNSの活用
人と直接話すのが苦手な方や習い事に行く時間がなければ、SNSを活用するのも方法の一つです。
趣味や得意なことをブログやInstagram、YouTubeなどに投稿してみることでいいねやコメント、DMが来ることによって人との繋がりややりがいを感じることがあるでしょう。
うまくいけば、仕事の依頼や収益化に繋がることもあるのでチャレンジしてみるといいでしょう。
自分を癒す
孤独に対して悪いイメージを持っていませんか?
一人でいる時間を「自分のために使う」という考え方に変えることも大切です。
ソロ活という言葉が浸透し、一人での時間を楽しんでいる人も多くいるものです。
映画や読書、旅行、推し活、エステなど好きな時間を過ごすことで自分を楽しませることや癒すことをしてあげましょう。
充実した時間を過ごしていれば「一人=孤独」ということにはならないのです。
ペットを飼う
動物から癒しやエネルギーをもらうこともできるので、ペットを飼うことも検討してみるのも良いでしょう。
もちろん生き物であるからこそ、金銭面や知識、責任、整った環境が問われることになります。
犬は散歩が必要となるので、毎日行くことができなければ、猫やハムスター、ウサギなど自分がしっかりお世話ができる動物にするようにしましょう。
愛情をかけてお世話をすることで、ペットもあなたを信頼し懐いてくれますので、寂しさが紛れ、幸福感すら感じるようになります。
ペット飼育の経験がなければ、動物カフェで触れ合ってみて考えてみてもいいでしょう。
過去に飼育経験があれば、ペットショップだけでなく、保護された動物の譲渡会に出向いて命を救うことも検討してみましょう。
仕事を見つける
50代でもまだまだ働ける職場はあるので、これを機に仕事を見つけてみてもいいでしょう。
結婚や出産を機に仕事を辞めて主婦になった場合でも、過去の経験や最近身につけたスキルを活かしてみてはいかがでしょうか?
もちろん初めての仕事でも、新たな発見や実は自分に合っていると気付くことがあるかもしれません。
フルタイムでもパートでも外に出て働くことで、人との出会いや仕事に対してのやりがいを感じるようになるでしょう。
カウンセリングに通う
孤独感に対して心身ともに辛い状況が続いているのであれば、更年期などが影響している場合もあるため、婦人科やカウンセリングに通ってみることも大切です。
誰かに話せない悩みや自分でも解消方法が分からない場合は、専門家のアドバイスや治療によって症状が軽くなるかもしれません。
食生活の見直し、適度な運動も大切となりますので、早めに対策を取ることをおすすめします。
50代主婦の孤独に対する克服方法は、人それぞれ向き不向きがあるのでご自身ができそうだと思うものから試してみましょう。
目的や目標を持つことで孤独感から解放されるだけでなく、気分が明るく前向きになりやすくなります。
もしかしたら周りにいる人も同じように悩んでいるかもしれないので、誰かを誘ってみてもいいですね!
孤独感と向き合う時のポイント

誰もが毎日が楽しい日々を過ごしているわけではなく、時に不安や寂しさを感じることがあります。
気分の浮き沈みがあっても、上手く孤独や寂しさに向き合っていくことで気分が安定しやすくなります。
少し気分が落ち込んできたなと感じた時は、少しでも自分の気持ちが楽になれるような方法を身につけてみましょう。
孤独をネガティブに捉えない
「孤独」という言葉があなたの気分をさらに落ち込ませてしまっているかもしれません。
孤独をネガティブに捉えずに「自分時間」だと考え方を変えてみましょう。
「子育てが一段落したから時間に余裕ができたから○○してみよう」
「雇用制度も変わってきているしお小遣い稼ぎに働いてみようかな」
こんな風に考え方を変えてみるだけで自分に対して何をする時間が必要かと違う視点を持つことができるはずです。
年代問わず一人の時間は必ずあるので、孤独を悪者扱いせずにその時間を大切にしてみることを意識してみましょう。
更年期とうまく付き合う
40代50代になると女性ホルモンのバランスが変わり、更年期が訪れることは自然な現象です。
これまでも生理痛やPMS、妊娠、出産などによる体の変化があったかと思います。
精神的にも身体的にも更年期は様々な症状が起こりますが、自分の体の変化に耳を傾けうまく付き合う方法を見つけましょう。
バランスの良い食生活や適度な運動、アロマ、サプリや漢方などで自分の体を労わってあげましょう。
辛い状況が続くのならば、家族にサポートを求めることや婦人科を受診してみることも大切です。
本音を吐き出してみる
寂しいという気持ちや溜め込んでいるあなたの本音を、家族や友人に吐き出してみることも大切なことです。
我慢をし続けてしまうことは自分を苦しめてしまうため、言葉に出してデトックスをしましょう。
もし人に吐き出すことができなければ、自分の本音を日記やブログなどに書いて気持ちの整理をつけてもいいでしょう。
あなたの思いに共感してくれたり、サポートに回ってくれる人は必ずいるはずです。
夜更かしをしない
もし寂しさや悩みを感じている時は夜更かしをしないように心掛けましょう。
夜の時間帯は孤独を感じるだけでなく、思考がネガティブになりやすくなり寝つきが悪くなってしまいます。
寝不足が続くことで、さらに気分の落ち込みや疲労感を感じ、うつ病を引き起こしてしまうことにもなりかねません。
夜はリラックスできるように、温かい飲み物を飲む、アロマの香りで安らぐ、心地の良い音楽を聴くなど眠りにつきやすい環境を作ってみましょう。
何もしない日を作らない
掃除、洗濯、料理をして、ぼーっとテレビを見て、いつの間にか一日が終わるなんてことはありませんか?
そんな日が続くことで「家事しかしてないな」「一日家にいたな」と何か満たされるものがないと思う方は、普段とは違う日にしてみるように心掛けてみましょう。
友人に会ったり、習い事や娯楽などの時間を過ごすなど何か普段と違う予定を入れることで充実感が得られます。
もし特別な予定がなくても、いつもと違うスーパーに行ってみる、新しいレシピにチャレンジしてみるといったことでも少しの変化があります。
単調で何もない日ばかりを過ごすこと孤独感や虚無感が強まるので、予定を入れたり、違う行動をしてみることで刺激になるものです。
他の人と比べない
キラキラと充実した毎日を送っている人を見ると「素敵だな」と思うと同時に「羨ましい」「自分なんか…」と自己否定してしまうこともあるかもしれません。
他人と自分を比べることは孤独感を強めてしまうので、気分が落ち込んでいる時は特に周りのことを気にした人、SNSなどを見ることを控えるといいでしょう。
どんなに隣の芝が青く見えても、自分は自分と考え方を変える意識をしましょう。
もちろん人の生活の過ごし方を見て「これ参考にやってみよう!」「こんな風になりたい!」と視点を持つことができればそれも良い方法の一つとなります。
どんなに毎日充実している人でも、ふと寂しさや孤独を感じるものなので、自分だけが孤独であると捉え過ぎないことが大切です。
一人の時間に対してどう向き合うのか、思考や行動によって大きく異なります。
少しでも気持ちが楽しい、居心地が良いと感じる方法を見つけてみましょう。
まとめ
50代主婦が孤独を感じるのは、人との関わりの減少や変化のない生活スタイルことが大きく影響しています。
ただ、ずっと寂しい思いを持ち続けて生活することは自分を苦しめることになるので、何か少しでも変化を加えることや一人の時間に対する視点を変えてみることが大切です。
この記事によって孤独に対する考え方や克服方法を見つけられて頂けたら嬉しいです。
何歳になっても自分の人生を楽しませてみてくださいね!