お付き合いしている彼氏が少し変わっているところがあったり、意見が合わなかったりするとしんどいと感じることはないでしょうか?
もしかしたら発達障害の一つである「ADHD」の可能性もあるかもしれません。
または、すでにADHDの診断が出されている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ADHDの特徴から付き合い方やしんどいと感じたときの解決法を解説していきたいと思います。
一人で悩まずに、あなたの気持ちが少しでも軽くなれるようなヒントになれば幸いです。
そもそもADHDとはどんな特徴がある?
彼氏がADHDなのかわからない、そもそもADHDってどんな特徴なの?と思う方もいるでしょう。
ADHDについてまず説明したいと思います。
ADHDは「Attention-Deficit Hyperactivity Disorder」の略称であり、「注意欠如多動性障害」と呼ばれる脳機能の発達障害の一つです。
幼少期~学童期の子供の3~7%ほどが診断され、男の子は女の子の3~5倍ほど多いと言われているようです。
成人で診断されるのは2.5%ほどで、男女比はほぼ同じになるようです。
ADHDは後天性ではなく、生まれつきの問題となり現在に治癒することはできないのです。
そのため、日常生活で困難なことが多いのですが、周りの人の理解や協力がどうしても必要となるのです。
ADHDの一般的な症状は3つあり、以下のようなものが挙げられます。
【不注意】…忘れ物やミス、紛失などが多い・優先順位を決めるのが苦手
【多動性】…好きなこと以外の集中力が続かない・落ち着きがない
【衝動性】…目についたものや思いたったことに後先考えずに突発的に行動する・感情の起伏が激しい
ADHDではなくても誰にもありそうな症状ですが、他の人よりも目立った症状が多くある場合は該当するかもしれません。
今回は、ADHDの彼氏についての記事にはなりますが、もし周りに該当する人がいるのであれば参考になる部分もあるかと思いますので是非チェックしてみて今後の付き合い方を考えてみて下さいね!
ADHDの彼氏と付き合うとしんどい時って?
では、ADHDの彼氏と付き合っている中で「しんどい…」と感じる時はどんなことがあるのか一例を挙げたいと思います。
物をなくす・予定を忘れることが多い
日頃から不注意が多く忘れっぽいことを先ほど紹介しましたが、プレゼントなどをなくしたり預けていたものをなくすことも多いです。
また予定を忘れることも多く、デートのすっぽかしがあることもあるようです。
数回であれば「仕方ないか」と思う方もいますが、あまりにも頻繁に続くと「しんどい…」と思ったり、怒れてきてしまうこともあるようです。
部屋が異常に散らかっている
整理整頓が苦手なタイプも多く、部屋が異常に散らかっていることで彼氏の部屋の居心地の悪さを感じる方もいます。
彼の部屋に行く時や同棲している人の中には、常に部屋を掃除してもすぐに散らかすのでうんざりすることもあるようです。
だからこそ、将来結婚ともなると一緒に生活することさえ無理かもと感じる方も多いようです。
臨機応変に対応ができない
例えば急な予定の変更など臨機応変に対応することができない人もいます。
少し頑固さもあるため、一度決めたことは絶対と譲らないこともあるようです。
柔軟な対応力が欠けていることもあり、何か変更があることに敏感で怒り出す人もいるので、しんどくなってしまうこともあるようです。
話を聞いていない
気が散りやすく話を聞いていないことも多く挙げられます。
興味のあること以外無関心なこともあり、相談事をしたとしてもまるで他人事のような態度で「自分のことを何も考えてくれないのか…」と落ち込んでしまったり、腹が立ってしまう人もいるようです。
意思疎通がしにくいことにしんどさを感じる方も多いのです。
投げやりになることが多い
好きなことにとことん集中できるタイプもいれば、集中力がなく投げやりになることも多いタイプもADHDの特徴で、彼氏と一緒に何かしようとしていた事など途中で「もういいや」「飽きた」などあっさりやめてしまうこともあるようです。
楽しみにしていたことなどをあっさりやめてしまうことに対してがっかりすることが続き、しんどくなってしまうこともあるようです。
執着強い
投げやりになるタイプと真逆になりますが、執着強いタイプもいます。
言われたことやちょっとした約束をずっと記憶していたり、一度決めたことをやり遂げないと時間や周りも気にせずに集中することもあります。
自分の意見や思いを曲げないこともあり、「頑固過ぎない?」としんどくなってしまうこともあるみたいです。
また、交際相手に対して依存性や執着性が強いこともあります。
束縛が強く感じたり、頼りにしっぱなしということもあります。
良く言えば一途なのですが、悪く言えば負担になることもあるのです。
じっとしていられない
多動性があると特徴として紹介しましたが、見たものが気になったり、思ったことをすぐに行動に起こしたい衝動にかられるため、じっとしていられないこともあります。
映画館やレストランなどでじっと座っていられなかったり、行列や彼女のトイレ時間すら待っていることができずどこか別の所へ行ってしまったりすることもあります。
その場を離れなかったとしても一緒にいるのにずっとスマホでゲームをしていたりすることもあり、「一緒にいるのになんで?」とイライラしてしまうこともあるでしょう。
金銭感覚のズレがある
ADHDの方は衝動的に行動を起こすことがあり、後先考えずに衝動買いに走ることもあります。
不要な出費をしないようにしたり、計画的にお金を使うことを考えることができないこともあります。
無駄遣いに気付かないことがあり、デート代などを負担することが多いこともある彼女にとっては「勘弁して…」となることも。
将来結婚するとなったとしても金銭感覚が大きく違うことで不安視する方もいるようです。
不必要な言葉を発する
ADHDの方は突発的な行動と同様で、不必要な発言もあるようです。
人が傷つくような言葉もサラッと言ってしまうことがあり、ケンカやトラブルの原因にもつながってしまうのです。
本人はただ思ったことを言っただけと感じていても言われた側としては腹が立ったりショックを受けて落ち込むこともあるのです。
話を遮ることが多い
思ったことをすぐに言葉に発してしまうことは、相手が話している時に遮ることにも繋がることが多いです。
待てない・考えてから離さない・自分の考えを言わない時が済まないなどといった要因が話を遮ることに繋がるのです。
会話を言うよりも一方的な流れになることも多く、しんどく感じてしまう方もいるようです。
感情的のコントロールができない
思いのまま生きているので、感情のコントロールがうまくできないこともあります。
感じたことをそのまま表現するため、喜怒哀楽が激しいことで周りは振り回されやすくなります。
特に心を許している家族や恋人、友人に対しては感情をぶつけやすい存在になっていることが多いようです。
相手が傷つくことまで先読みすることもできず、ただ自分の感情をストレートに伝えるため人間関係にトラブルをきたすこともあるのです。
ADHDと言っても様々なタイプがいるので、これらはほんの一例にしかならないと思いますが一般的にあげられる彼女がしんどいと感じる出来事です。
やはりこれらを見ると「不注意」「多動性」「衝動性」が良く感じられますね。
ADHDの彼氏でもいいところもある!
先ほど挙げた彼女がしんどいと感じた出来事の一例をみると、悪い所ばかりじゃないか…と思った方も多いでしょう。
もちろん、ADHDの彼氏にもいいところもあります。
一途なところ
ADHDの方はマルチタスクが苦手と言うこともあり、恋愛に対してもまっすぐなところがあります。
一途で優しいと感じている方も多いのです。
時にはグサッと言われたくない言葉をかけれることがありますが、真っすぐ相手のことを見ているからこそ、悪い所や直した方がいい所をストレートに伝えるのです。
回りくどくない真っすぐな愛情だからこそ、感情が分かりやすいことは良い点なのですね。
いい意味で無関心
ADHDの方は自分が気になること以外は何でもいいと感じていることがあります。
そのため、家族や友達、元カレから「○○気になるからやめて」と言われていたようなことが彼にとっては気にならないのであれば一切文句も言いません。
許せないことやこだわりの偏りが強い一方、他のことには一切無関心なのです。
だからこそ割と自由でいられると感じている方も多いのです。
新しい発見や刺激があって楽しい
衝動的な行動が多いのですが、良く捉えるといつも何か新しいことや発見に繋がるので、デートが毎回新鮮だったり刺激的で楽しいという方もいるのも事実です。
マンネリ化しにくいこともあるようで、面白いと感じることもあるところはいい所として挙げられます。
リードしてくれる
思ったことへ対しての決断力が強いので、優柔不断な彼女にとってはリードしてくれる相手になるので助かるということもあるようです。
「○○がしたい!」「○○に行こう!」と自ら発信してくれることがあるので、「なんでもいいよ」「任せるよ」という彼氏が嫌という方にとっては良いポイントとなるのです。
彼が得意なことは任せられる
ADHDの方は好きなことにはとことんなので、こだわりや専門性が強いこともあります。
例えば、パソコンや家電が苦手、ワインや日本酒が詳しくないなど人それぞれ不得意や苦手分野はあるでしょう。
自分が苦手なことが彼にとっては得意なことであれば完全にお任せすることができるので頼りになる所もあるのです。
とにかく真っすぐで素直
ADHDの方は思ったことを行動にしたり、言葉にするので裏表がないとにかく真っすぐで素直な人も多いです。
愛情表現もストレートで女性にとっては嬉しく感じることもあるでしょう。
「言わなくても分かるでしょ?」とあまり自己表現をしない人よりもハッキリ言ってくれる方がいいという方にはいいところになるのです。
分かりやすく態度に現れるので「何を考えているのか分からない」という不安を感じたり、悩むことも少ないと感じる方もいるようです。
ADHDの方は悪い所ばかりを感じることだけでなく、いいところもたくさんあるのです。
嘘やごまかしがないので、交際中に起こる相手に対しての不安や悩みが少なくなるのはメリットとして思えますよね!
ADHDの彼氏とうまく付き合うことはできる?
ADHDの彼氏の良い点と悪い点の一例を挙げましたが、やはりどうしても悪い点が気になるという女性も多いようです。
そこでどうしたら彼氏とうまく付き合っていけるのか、日頃どんな風にしたらいいのか少し参考にしてみてください。
忘れないようにメモを残す
忘れることや物をなくすことが多いため、言葉で伝えてもすぐに記憶から消え去ってしまうこともあります。
紙やホワイトボードなどにメモを残すといいでしょう。
また、メモも具体的な内容にしておくことや、彼氏が必ず見る目立つ場所に貼っておくことも大切です。
はじめはどうしても忘れがちになることもあるかもしれませんが、メモを見ることがルーティーン化するとより良いでしょう。
具体的な話し方をする
ADHDの方は、1つのことに対してやんわりと伝えると理解ができないことも多くあります。
例えばデートの提案を「〇月〇日〇曜日に〇〇に行って○○しよう」など具体的なことを伝えると良いでしょう。
また、1つのことに没頭しやすくなる特徴もありますので、「〇時までね」と言い
タイマーなどの設定をするのも区切りがつきやすくなります。
子供のように1つ1つ具体的に伝えることで違いがあるでしょう。
ADHDの特徴として気にせず受け流す
ADHDの彼氏の発言や行動に対してイラっとしてしまうこともあるでしょう。
しかし、毎回気にしていては精神的に持たなくなってしまうでしょう。
彼の日頃の発言や行動に対していちいち気にせずADHDの特徴だから仕方ないと割り切って受け流すようにしましょう。
イライラしてケンカになるような一言を言うことで、彼氏のプライドも傷つけることもありますし、執着深いタイプはいつまで経っても言われたことを覚えているものです。
全てを我慢しろというわけではありませんが、なるべく気にしないように心がけておくと気が楽になるかもしれません。
期待しすぎない
誰だって忘れてしまうことやミスはありますよね?
忘れっぽかったり、伝えたことができなかったりすると「なんで?」と責めたくなる気持ちも理解できますが、はじめから「もしかしたら忘れてしまうかも」「最後までできないかも」と期待し過ぎないことがいいでしょう。
ADHDの方は特によくあることなので、はじめからできないこともありえると予測しておくとがっかり感が軽減されるでしょう。
もし、伝えたことができたのであれば「当たり前」と感じず、しっかり感謝の気持ちを伝えることで彼氏のモチベーションも変わることもあるのでしっかり「ありがとう」「やってくれて嬉しい!」という言葉をかけてあげるといいでしょう。
良い所に焦点を当てる
ADHDは冒頭でも紹介したように、生まれつきの障害となるため、忘れる・意見がコロコロかわる・落ち着きがないなどできないことが偏っていたりします。
その部分にフォーカスするのではなく、彼氏の得意なところや良い点することでイライラしたり、ケンカの原因につながりにくくなるでしょう。
彼氏にもいい所が必ずあるはずです。
彼氏ができないことは自分が補って、彼氏ができることは頼るなどしてバランスを良くするだけで関係性もよくなることがあるでしょう。
ADHDじゃなくても人間誰もが完璧ではないでしょう。
彼氏にとって自分がしている発言や行動も良いことばかりではないと考えれば、彼氏に期待し過ぎたり何か求めすぎず過ごしていくことが大切でしょう。
ADHDの彼氏との関係がしんどすぎる時の解決法は?
どんなにうまくやっていこうと思っても、やっぱりしんどすぎて自分まで疲弊するとなればさらに悩んでしまうこともあるでしょう。
例えばこんな解決策を試してみてはいかがでしょうか?
ADHDの特性をより深く学ぶ
ADHDとは人それぞれ特徴に違いがあることも多いです。
より特性を深く学び理解や知識をつけることがいいでしょう。
多くの本も出版されていますし、専門的知識を持つ方へ相談やセミナーなどの開催も積極的に参加するのも良いでしょう。
その理解や知識が今後彼との付き合い方に役立つことがありますし、一人で思い悩むことも少なくなるかもしれません。
彼の両親や親しい友人と話す
今後も長く一緒にいたい気持ちがあるのであれば、彼氏の両親や親しい友人などと話すことも良いでしょう。
幼少期はどうだったのか、友人といる時に違いがあるのかなど聞いてみるといいでしょう。
彼氏の近くにいる人だからこそ、ADHDの理解や彼氏の日頃の行動や発言に対して良く知っています。
一人で悩むよりも理解がある人と話すことで、気持ちが楽になることもあります。
また、以前できなかったことができるようになったなど成長していることも知ることができるでしょう。
身近にいる人だからこそ具体的な話ができるかもしれません。
限界であれば別れる
どんなに理解をしようと努力しても、思い悩むほどのストレスを抱えてしまったり、傷つく発言ばかり投げかけられるなど精神的に限界だと思うのであれば別れの決断をしてもいいのです。
自分の精神状況まで崩れるほど、責任感を感じたり、付き合うことはないのです。
別れを迷うのであれば、一度距離を置いてみたり、少し考える時間を自分に与えるのもいいかもしれません。
ADHDの特徴は人それぞれなので、なかなか理解することは難しいこともあるでしょう。
ただ、一人で思い悩まずに理解のある人に相談してみるのも良いでしょう。
ADHDの特徴を理解して上でうまく付き合えている方や結婚している方もいます。
向き合っていくのか、どんなに向き合おうとしても無理なのかすぐに決断をせず少しずつ自分のペースで考えて行けばいいと思います。
まとめ
ADHDの彼氏の行動や発言にしんどいと感じている方は多くいるのも事実です。
特徴や具体的な付き合い方の一例を紹介しましたが、全てが今お付き合いしている彼氏に有効であるとは言えませんが、できそうなことから試してみるといいでしょう。
「誰もが完ぺきではない」と気持ちに余裕を持つことも、しんどいと感じることが軽減されるかもしれません。
一人で悩まずに専門的知識のある方や彼氏のことを理解している身近な人に相談することもしてみてくださいね!