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専業主婦って頭おかしい?双方の意見から見える価値観をチェック!

現代では夫婦共働きの家庭が増加している中、総務省によると3割ほどは専業主婦がいるようです。

家庭や育児に専念して日々過ごしている人に対して「なんで働かないの?」「ずっと家にいるなんて無理!頭おかしいわ…」なんて思ったことがある方や、実際に言われた方もいるでしょう。

今回は、様々な意見が挙がる「専業主婦」についてピックアップしました。

頭がおかしいと思う側の意見と専業主婦側の意見それぞれを深掘りしました。

皆さんそれぞれ思うことはあるかもしれませんが、お互いのことを尊重し合えるようになれれば幸いです。

目次

専業主婦は頭がおかしいと言われる理由とは?

専業主婦は、なぜ頭がおかしいなんて言われるのでしょう?

言葉としては少し厳しさを感じられますが、そう思われてしまう人の特徴や理由についていくつか挙げてみました。

世間知らず・無知

専業主婦に対して、「世間知らず」「無知」だと思われることがあるようです。

日常生活の中でコミュニティーが限定されやすく、発言内容が同じようなことばかりであることや一般社会での常識や知識からズレが生まれることもあるのです。

そのため、「いつも同じ話ばっかり…」「一般常識がなくて頭おかしいなぁ」「そんなことも知らないの?」なんて厳しい視線や言葉を浴びせられることもあるのです。

楽しようとしている・怠けている

専業主婦に対して苦労知らずだなと感じられることもあります。

「自分でお金を稼がず旦那の収入だけで楽をしてるように見える」「仕事をしないことに対して怠けている」といった意見を向けられることもあります。

仕事を通して苦労やストレスを感じることがないことや家計を支える責任さがないという厳しい意見が出るのです。

自立していない

専業主婦は自立していないと感じられることもあるようです。

社会経験が少ないことや責任感がない、配偶者に頼りっぱなしであると思われがちになるのでしょう。

ぬくぬくと生活できている様子に、苛立ちを向けられてしまうなんてこともあるのかもしれませんね。

執着心を感じる

配偶者への依存や子供に対しての執着心を感じるという意見もあるようです。

家庭を守ることだけにフォーカスし過ぎていて、「周りのことを考えていない」「旦那や子供に依存してプレッシャーを与えているように見える」など家庭に捉われ過ぎているように感じられてしまうこともあるのです。

働きもせず家庭に依存や執着をし過ぎていて頭おかしいんじゃない?なんて厳しい視線を送ってしまう人もいるのです。

偉そうにしている

配偶者の収入によって生活が成り立っているのに、なぜか偉そうに見えるという意見も挙がることもあります。

家庭内でのルールに関する主導権を握って、高圧的な態度を示すことや家事や育児での疲労感を全面的に出して労いを求める様子に「偉そうに…」「生活が成り立ってるのはパートナーのおかげなのに頭おかしいんじゃない?」と苛立ちを向ける方もいるのです。

実際に、家庭内で偉そうな態度に耐え切れずに離婚を切り出されてしまうことがあるということもあるのです。

兼業主婦もいるのに疲れたアピールが気になる

仕事をしながら家事や育児を兼業している方も多くいらっしゃいますよね。

だからこそ比較されてしまいがちになります。

「仕事している人でも家事や育児をちゃんとしているのに、不満や愚痴ばっか言ってる」「仕事してないのにやたら疲れた・やってるアピールがうざい」と専業主婦と兼業主婦と天秤にかけられてしまうのです。

仕事をしている人よりも家事や育児に対しての時間があるのになんで?と思われてしまうこともあるようです。

男性主夫への偏見

専業主婦は今の時代男性が務めることもあります。

「男なのに主夫って…」「男が仕事しないって頭おかしいだろ」なんて未だに理解できない人も中にはいます。

女性が社会進出し、男女平等さが求められる中で、固定概念や古い考えを押し付けられることもあるのです。

各家庭それぞれ事情や考え方がある中でも、理解できない人やしようとしない人もまだいるのも事実なのです。

専業主婦に対して「頭がおかしい」と厳しい理由があがるのは、このようなことを感じている方がいるようです。
専業主婦の方にとっては少し厳しい内容ですが、仕事の有無、男女問題、思考や言動において、自分や周りの人と比較することでこのような意見が飛び交うことも確かにあるのです。

専業主婦に対しての意見

専業主婦に対して頭がおかしいと言われる理由を紹介しましたが、専業主婦に対しての率直な意見をいくつか紹介していきます。

実際に口にしていなくても、このようなことを感じている人も中にはいるのかもしれないですね。

専業主婦をしている友人とランチをすると、いつも決まった話題ばかりだなと感じることがあります。
「旦那がね○○で…」「子供が○○で…」と愚痴や不満をこぼすことや子供の話ばかりに集中しがちになります。
ただ、私の仕事の話などをすると「へぇそうなんだ」「全然わかんない」と会話の流れが止まったり、「○○したらいいんじゃない?」「大丈夫だよ!」と非現実的なアドバイスまでくれますが社会を分かってない甘えた内容ばかり。
正直「そんなことも知らないのって恥ずかしくないのかな?」「毎日同じようなことしかしてないからわからないことが多いんだな」と思ってしまうことがあります。

「旦那の稼ぎが全然なくてさ!」「もっと家事や育児に協力するべきじゃない?」と愚痴や不満を言う横柄な態度にイラっとします。
私も働きながら家のこともしているので、理解できる部分はありますし、何か言い返してしまうと変な空気になるので言い返すことはしませんが、内心「え?働いてないのによくそんなこと言えるな」「いやいや、私も働きながら家事と育児やれてますけど?」と思ってしまいます。
自分で稼いでもいないのに、旦那さんの給料のことに不満を感じるくらいなら働けばいいのにって素直に思いますし、外でストレスまみれになっている旦那さんに対してまだ求めることが多過ぎじゃない?って思うのは性格悪いですかね?

専業主婦の友達と会うたびに何かと新しい服やかばんを買ってもらったアピール?を感じてちょっとムカつくことがあります。
旦那さんの稼ぎがいいのかもしれませんが、なんか楽してそうでいいなぁなんて思います。
と、同時に「一生懸命働いてお金貯めているのに!」と嫉妬している自分もいます。
家事と育児してるだけなのに、いろいろ買ってもらってて、それで何か文句言うもんなら殴りたくなりますよね。(笑)

仕事している自分に対して「羨ましい!私も働きたいなぁー」「どっかいい職場ないかなー」なんて言うものの、何か資格を取ったり勉強するような行動も見られないことにイラっとすることがあります。
本当にそう思うならもっと努力するべきだし、仕事に対して甘い考えを持っていそうに感じます。
そういう考えの人は仕事も責任感持ってやらなさそうだなと思います。
長いこと専業主婦をしていると、社会から距離感が生まれてしまっていることや自立心が欠けてしまうのも無理がないのですが、行動も起こさないで「仕事したい」と発言をただ繰り返す姿にムカつきます。

奥さんは専業主婦をしているのですが「あの人のお宅の旦那さんは○○の企業でね!」と自分と比較したり「あれが欲しいこれが欲しい、あれやってこれやって」といろいろと求められることに疲れます。
ウチと他人の家庭を比較するなら自分も働いてその金で好きなもの買えばいいと思うし、仕事で疲れてるのにグチグチと言われると「ちょっとは休ませて」と思うことがあります。
確かに家のことをいろいろやってもらってるので感謝はしていますが、あまりにもいろいろ言われるとさすがに限界が来るので、たまに大喧嘩をして離婚騒動まで勃発することもあります。

久しぶりに同窓会で会った友達が、専業主夫をしているということに驚きました。
奥さんが仕事をバリバリするタイプで、その代わりに家事と育児に専念していると聞いて、別にそれは家庭の事情があるのは理解できますが、何となく自分は無理だわと思いました。
男が仕事をしないのはちょっと恥ずかしいと思ってしまうのが本音。
だから全然話も嚙み合わなかったし、微妙な空気感になってしまいました。

出張や残業が多く、家を留守にすることが多かったり、家事や育児に手を貸すことがなかなかできない状況でした。
そのことに対してよくケンカすることもありました。
さらには、不倫までされていたため、もう修復は無理だと思い離婚しました。
確かにこちらにも原因があるのかもしれませんが、何不自由なく生活をさせてあげられていたのに家庭内のことを守れなかった相手にも問題はあったと思います。
仕事に対する理解と家庭内への考えのズレが、どんどん深くなった結果です。

専業主婦・主夫に対して、色々と感じる人はやはりいるもので、これらも正直な意見なのです。
実際にその思いを相手に伝えて人間関係がこじれてしまった、離婚の危機または実際に離婚したという方もいますし、何も言わず相手に対する本音を隠しながらいろいろ思っている人もいるのです。
仕事の有無や思考の違いによってこのような価値観のズレが生じるのも致し方ないのかもしれませんが、専業主婦の方にこういった意見や理解を求めている人もいるのです。

専業主婦の本音

では、当の専業主婦側の意見にも耳を傾けてみましょう。

主婦・主夫にも様々な考えや苦労など様々なことが日々あります。

もしかしたら、あなたが思っていた世界観だけではないものが専業主婦の中にはあるのかもしれませんね。

専業主婦ってだけで何かといろいろ言われることもありますが、私の場合は旦那に「働かずに家のことをしていろ」と言われたので、社会復帰を断念しているのです。
旦那は少しプライドが高く「自分の収入で家族を養いたい」という理想を持っていることもあります。
その為しっかり働いてくれ、不自由のない生活をさせてもらっていますが、一緒に働いていた同期が結婚して産休育児休暇を経て復帰している姿を見ると正直羨ましいと思っています。

専業主婦同士でもマウントを取る人がいるので、ストレスを感じることは多々あります。
旦那の勤め先や収入、住まい、育児のことなどで勝手に優劣をつけられたりします。
私は旦那も家庭も大切に思っていますし、周りにとやかく言われる筋合いはないと感じています。
そうやってマウントを取る人って頭おかしいと思いますし、否定的な意見か自慢話ばかりで嫌になります。
そんな話が専業主婦の間で繰り広げられていることや今の環境から離れたいなんて、旦那にはなかなか言い出しにくいので、結構悩んでいます。

専業主婦って「楽だよね」と言われがちですが、育児と家事で正直1日があっという間に終わります。
確かに仕事はしていませんが、子供から目が離せないことで思い通りに家事が進まない、子供は体力お化けで毎日動き回ってこっちはイライラと疲労困憊。
それでもすんなり寝てくれずに私は睡眠不足の日々です。
そんな様子を見ていても、旦那の協力が一切ないし逆に部屋を散らかしたり、大人なのに自分のこともできないの?って腹が立つ!
子供の面倒だって、父親もするのが当然でしょ?
「仕事で疲れてるから」っていうけど、じゃあ私が外で働くから主夫になってみろ!って思う。

うちは子なし夫婦です。
「子供がいるなら専業主婦ってのも分かるけどなんで働かないの?」「子供作らないの?」などみんな好き勝手言ってきますが、どれほど傷つくかわかってないの?
子供が欲しくても恵まれない家庭だってあるし、もし仕事をしていても産休・育休となると迷惑そうにする人っていまだに会社に一定数いませんか?
そんな人たちと過ごすくらいなら大切な人と一緒にいたいし、もしいつか子供を授かることができた時のことを想像して、栄養学や効率のいい家事の方法、経済のことなど将来的に必要なことをじっくりと勉強することもできる。
心無い言葉に傷つくこともあるけど、旦那さんと今の生活を守っていくってプライドを持っています。

同居している義母に何かと料理や洗濯、育児についてまでも文句を言われたりするので苦痛の毎日です。
それでも旦那は見て見ぬフリだし、自分の家なのにいつも気を遣うので心が休まりません。
仕事に出たいのが本音ですが、子供もまだ小さいし、義母を病院に連れていったりなど私がいろいろとケアをしないといけないこともあるので到底無理そうです。
嫁姑関係がいい家庭を見ると羨ましいなと思いますし、私は家政婦みたいな存在なのかと孤独感さえも感じてしまいます。

専業主婦をしているだけで「仕事しないの?」と当たり前に働くことを押し付けてくる考え方って一体何?とイラっとする。
私も仕事していたから仕事の重要さは分かるけど、今からまた出世しようとかそこまで強く思わないし、職場での業務や人間関係のストレスが増えると思うとゾッとする。
旦那の収入がすごく多いってわけでもないけど、今の生活を大切にしたいし、家で仕事をして収入を得ることだってできる世の中だから「仕事しないの?」「私も家事しながら仕事してるよ!」って当たり前感を出さないで欲しい。

今の時代、「男が○○、女が○○」って言葉を言う人の考え方が面倒くさい。
うちの家庭では、自分は専業主夫をして、妻が働いています。
これは夫婦で話し合った結果でのことなので、他人にとやかく言われる筋合いはないと思います。
「男が働いて、女が家のことをする」っていつの時代の話でしょう?
それでも、女性が専業主婦ってだけで結局バカにする人もいますよね。
他人の家庭の形をとやかく言う人って、自分の家庭がうまくいっていないからじゃないのかなと思います。
うちはお互いの意見を尊重し合っているので、夫婦仲もいいですし、結婚前から株や投資の知識をつけているので家事の合間に運用だってできます。

専業主婦・主夫の皆さんにだっていろんな考えや家庭の問題を持っているのです。
それを知らずして何かと言われることに対して、嫌悪感を抱くのも当然でしょう。
このような意見を知った上で、専業主婦に対して「頭がおかしい」なんて発言すべきではないと感じられた方も多いのではないでしょうか?

あなたはどう思う?

専業主婦に対して、皆さん様々な考えがあるのは当然です。

筆者も専業主婦ではないので、仕事をする大変さはもちろん分かります。

まず、この動画を一度見ていただけますか?

出典
 World’s Toughest Job – #worldstoughestjob -(日本語訳)

この動画を見てどう思いましたか?
実はこの動画は「母の日のキャンペーン」のために、アメリカポストカード会社であるAmerican Greetings社によって制作された面接映像です。
筆者はこの動画を知った時に、専業主婦や母親に対しての考えが大きく変わった1人です。
個人的に専業主婦や母親に対して「頭がおかしい」と思ったことはありませんが、「そんなに大変かな?」と思ったことはあります。
皆さんの感じ方もそれぞれですが、これを見て専業主婦・主夫の方、ご自身の奥さん・旦那さん・お母さんなどに敬意を払うことやねぎらいの言葉を掛けてあげてもいいのではないでしょうか?

まとめ

専業主婦・主夫に対して「頭がおかしい」「楽してる」なんて思っていた方、専業主婦・主夫をしている人は周りからどう感じられているか、両者に対しての意見をお互いが知ることによってどう感じたでしょうか?

家庭の事情などを知らずして身勝手に発言をするべきではないと感じた方もいるでしょう。

また、専業主婦に対しての厳しい意見を知ることもできたでしょう。

「頭がおかしい」という言葉は、どんな人に対しても思ったり言うべきセリフではないでしょう。

皆さんそれぞれの生活スタイルを尊重し合い、お互いにない世界観だからこそ共有したり、知識や経験を知ることで学びに繋がることだってあるでしょう。

この記事によってお互いに対する身勝手な考えの押し付けをやめて、歩み寄ることをしてみるのはいかがでしょうか?

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